さて、今回はちょっと変わった話題になります。
学生の頃から、音楽の話で盛り上がるといろんなレジェンドミュージシャンの評論話がたくさん飛び交いました。このギタリストは、あのギタリストより上手いとか。あのシンガーは、あのLIVEで歌詞間違えたとか。このバンドの今のドラマーは、前のドラマーよりイマイチかもとか。。。他もっとあることないこといろいろ。。。
たまたまというか、僕が学生の頃から周りには、ロックやジャズに詳しい人がたくさんいたのでホントそんな人たちにいろいろ教えてもらいました。自分でいうのもなんですが、リスナー的にはかなりの音楽オタクだと思っています。それだけいろんな音楽に出会えたのも周りのミュージシャンの方々のおかげだと思います。
僕は、世界中のあらゆる音楽を知れば知るほどに有益になると思っています。特に過去にヒットした曲を、各時代でさかのぼって聴いていくのはとてもいいと思います。自分自身で調べたり、周りから教えてもらったりして広げていくことは今の時代簡単になっているのでいろんな情報を得やすいですよね。
そんな中で、僕が過去に陥った悪い経験をもとに述べていきたいと思います。
20代の頃は、先にも話題にしましたように上手くなりたいの1点張りで、とにかく音楽をむさぼり聴いては、いいと思った曲のコピーをひたすらしていました。周りからの影響もありますが、速くて弾きにくいフレーズ=上手い=かっこいいの図式が完全に僕の中で出来上がっていたんです。わかりやすくいうと、少しフレーズの難易度が上がるフュージョン系の曲は良くて、レゲエとかブルースとか比較的弾きやすい曲は悪いって思っていたんです。好きじゃないとかではなく悪いです。。。そんな形で、周りのミュージシャンから、上手いとか難しいとか言われる曲ばかりを教えてもらって、そういったものばかりを聴くようになっていた時期がありました。要は、音楽に優劣をつけていたんです。
そうなると、音楽に対する考え方も聴き方も探し方も完全に偏ってしまいました。挙句の果てに、メジャーアーティストやそういったミュージシャンの批判なんかも平気でしてたと思います。あのバンドのベーシストは、絶対下手やわってな感じで。。。もう最悪ですよね。
で、知り合いのミュージシャンが何人かメジャーで活躍しだして、いくつか話を聞かせてもらえる機会があったんです。それがその考えを改めるきっかけになりました。テクニカル系なミュージシャンが、アイドル的なバンドで演奏をしてる方もいたんです。仕事と割り切ってという感情は全くなく、すごく楽しいって言ってました。その方のLIVEはやはり活き活きしてました。
それらを聞いてから音楽の好き嫌いっていうのは、多少あっても優劣を付けてはダメなんだって気付きました。そうして次第に考えが変わっていきました。そうなると自然に嫌いな音楽ってほぼなくなってきたと思います。おそらく偏見もかなり減ったと思います。演奏するジャンルの幅も広がったと思います。
そう言えば、昔も今も、最近の若者批判をするミュージシャンって多いと思います。気持ちもわかります。が、そういってる人は悪い人だとは思わなくても、ミュージシャンとして尊敬はできないなあって僕は思います。それは、偏見のかたまりであると同時に移っていく時代の流れに乗れていけていない証拠だと思うからです。特に歳を重ねると自分自身より年齢が下のアーティストやミュージシャンを敬遠しがちだと思います。極端な話、その新しい音楽を全く知らないのに、その若者批判をする質の悪い方もいたりします。そうなると自分自身と同じ趣味の人としか音楽はできないし、話もできないかもしれませんね。
音楽をたくさん聴くことは、かなりなお勧めなのですが、自分自身の音楽の考えを他人に押し付けるのはあまり良くないと思います。先にも述べたように、僕は突っ張っていた時期もあって、時々そんなスタンダードな曲も知らないのかって怒られることが多かったように思います。さすがに今はそういうことは言われなくなりました。が、そう言われてしまうと、ある意味プロとしては失格かもしれませんね。
で、当時かなりいろんな押し付け的に聴かされたこともありました。今だから言いますが、これを聴かなあかんでって言われて、当時聴いた曲で好きになった曲ってひとつもなかったと思います。ですが、最近、改めてそれらを聴いてたくさん好きになりました。。。
ということでいろいろ好き勝手述べてきました。結論としては、音楽に優劣を付けてはダメだっていう事と、他人に好きな音楽の考えを押し付けてはダメだって事です。勧めるだけにとどめておけばいいかと思います。
そんなこんなで実は、アマチュアアーティストのグランプリとかを決めるイベントが僕自身あまり好きではないんです。イベントの趣旨や開催サイドの思惑は、重々わかるのですが。。。やっぱり音楽って何でもありで、ひとりでもいいと思えるリスナーがいればそれでOKなんじゃないかなあって僕は思います。順位って付けたくないんです。。。
こんなこと書く僕もかなり偏見のかたまりに見えたかもしれません。一度そういったところにスポットを当てて音楽について考えてみてもいいのではないかと思います。
ミュージシャンは、プロアマ関係なく評論家にならないことが大事だと思います。
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