札幌まるやま自然学校

北海道札幌市円山周辺を拠点に、子どもの自然体験活動、人と自然・人と人との豊かな出会いをつくりだす活動を行っています。

イキルチカラプログラムVol.3

2012-12-08 16:47:54 | その他の主催事業

イキルチカラプログラムの第3弾を開催しました。

今回の講師は山岳ガイドやスノーボーダーで数々の映像作品にも登場する

山のスペシャリスト「中川伸也」さんにきていただきました。

まずは外でタープで寒さをしのぐためには何が必要か?というお題が出されました。

「火をおこす」「運動する」「あったかいものを着る」「風よけを作る」

ということでまずは風よけづくりからです。

どの材料を使うかな?

できるだけ子どもたちの力で行おうということでしたので頑張る子どもたち。

大きな子と小さな子どもが協力して今できる最大限のことをします。

大人が手を貸すことなく横幕完成。

 

次はタープにも挑戦、人が入れるくらい空間を作るべくタープをはっていきます。

タープの次は「ツェルト」という道具を体験

寒さをしのぐにはやっぱり風を防ぐことなんだね。

 

ナタを使った薪割り体験も行いました。

実際にガスや電気が止まったらどうやってお湯を沸かしたり調理をしたりするんだろう?

カセットコンロもあるけど今日は薪を使って火おこしにチャレンジです。

まずは薪づくり

薪を大中小に割っていきます。ナタを使う手も慎重です。

 

火をおこすポイントは3つ。

・火は下から上に上がること

・細い物からだんだん太いものにしか火はうつらないこと

・火を育てること

火がおきたら次は自分たちの調理体験。

体を温める豚汁を作ります。

野菜をそれぞれの班に分かれて切っていきます。

ピーラーと包丁を使うのも初めて!

なんて子どももいたけど、上手に切ることができました。

カボチャの丸蒸しは大人が担当です。

 

実際に薪ストーブの上に鍋をのっけて豚汁づくりです。

ダッチオーブンもばっちりです。

 

料理ができるまでの間は三角山のこぶし平で冬の寒さを体感しにいきました。

やっぱり寒いね、体を動かしてあそびましょう。

チームにわかれて雪のアクティビティを行って体をあっためたらいい時間。

体にはジンワリと汗をかいていました。

戻ってきたら豚汁もカボチャが完成!

部屋に戻って「いただきます!」

かぼちゃはダッチオーブンに蒸されて「柔らかい」「甘い」の声が次々に上がります。

豚汁もおかわりが連発、自分で調理したものは格別の味です。

 

午後に行うのはテント立て講座、部屋の中の暖房を切ってテント立てです。

テントの建て方を教わったら実際に中に入ってみて温かさを比べてみます。

みんなで入ってみるとものすごく温かいです、暑くなってテントの外にでてみると寒い!

ガスや電気が止まって暖房がないときは部屋の中でテントを張るのも寒さをしのぐポイントだそうです。

 

もし災害があって大きな体育館で過ごさなくてはならなくなったときも

テントを張ると小さな空間ができて寄り添って温かく過ごせるのです。

今日はいろいろなイキルチカラの要素がありました。

・寒さをいろんなやりかたでしのぐ方法

・食べ物というエネルギーを補給する方法

・室内でも温かく過ごす方法

 

これらは重要な要素です。

子どもたちだけで考え行動してやってみるというプロセスはとても大切です。

周りの大人がいわなくても時間をかければ彼らなりの納得した回答を見つけてくれます。

そうやって自分たちの力で考え工夫することこそが「イキルチカラ」何だと改めて思いました。

 

講師の中川伸也さんは言いました。

「特別なものはなくてもいい、工夫次第で困難を乗り越える方法がある。

それを考えて行動してください」

とても深い言葉です。

 

次回は災害のさまざまなシチュエーションについて自分たちで考え、答えを出す演習を行います。

2月ですがぜひご参加ください、イキルチカラプログラムの集大成です。

カツオこと高野克也

 

 

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