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イスラム教に関するカトリック教会のカテキズム
ジミー・アキン - 2002年7月1日
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9.11の後、カトリック教徒がイスラム教について正確な見解を持つことがこれまで以上に重要になってきています。その出発点となるのが、カトリック教会のカテキズムが述べていることを読むことです。救済の計画には、創造主を認める人々も含まれ、その筆頭がイスラム教徒である。彼らはアブラハムの信仰を持つと公言し、我々と共に、最後の日に人類を裁く唯一の慈悲深い神を崇める」（CCC 841）と述べています。
このことを理解するためには、この引用文の元の文脈を見る必要がある。カテキズムは新しく起草された文書ではありません。カテキズムは他の文書の総合であり、引用を完全に理解するためには、原典を調べなければならない。カテキズムのイスラム教徒に関する記述もそうで、第二バチカン公会議から丸ごと引用されている。
この引用文の最初の部分は、多くの人が戸惑うところである。"救いの計画は、創造主を認める人々も含み、その第一は、イスラム教徒である。" 多くの人にとって、これはイスラム教徒がイスラム教を信奉することによって救われるように聞こえる。しかし、本来の文脈からすると、そうではありません。
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この引用文が引用されている第二バチカン公会議文書「ルーメン・ゲンティウム（LG）」を見れば、この言葉はイスラム教がキリスト教と並行する救済の方法であると言う意味ではないことが明らかになる。この引用文はLG16から引用されたものであるが、LG16はより大きな文脈の一部である。この言葉がどのような意味を持つかを理解するには、少なくともLG13まで遡る必要があります。LG13は「すべての人は神の新しい民、すなわち教会に属するよう召されている」と宣言することから始まっています。13節は最後に、"すべての人は、神の民のこのカソリックな一致の一部となるよう召されています。. . . カトリックの信者、キリストを信じる他の人々、そして最後に全人類が、神の恵みによって救いに召されているからです。
全人類は "神の民のカトリック的統一 "に、言い換えれば、カトリック教徒になるように召されているのです。そうして、LGは、ある者はカトリック教会に "属し"、ある者は "異なる形で "カトリック教会と関係していると述べている。教会に属する者は "カトリック信者 "であり、様々な形で関係する者は "キリストを信じる他の者"（教会とある意味で関係する者）、"全人類"（教会と別の形で関係する者）である。
LGの次の3つのセクション（14-16）は、この3つのグループについて詳しく説明することで占められています。
LG14はカトリック信者に関するものです。それは次のように始まっています。「この聖なる公会議は、まずカトリックの信徒に注意を向けたいと思う。聖典と伝統に基づき、教会は、現在、流浪の民として地上に滞在しているが、救いのために必要であることを教える。. . . したがって、カトリック教会がキリストによって必要とされたことを知っていながら、そこに入ること、あるいはそこに留まることを拒む者は、救われることはないのである。"と。
このこと自体、イスラム教やその他の宗教がカトリック教会と同程度に優れているという考えを否定している。LG15では、カトリック以外のキリスト教徒に目を向け、"教会は、信仰を全面的に公言していない（例えば、プロテスタント）、あるいはペテロの後継者との交わりの一致を保っていない（例えば、正教徒）にもかかわらず、洗礼を受け、キリスト者の名を持つ人々と多くの点でつながっていると認識している "と述べています。
これらのキリスト教徒が教会の一部であるとは言っていないことに注意してください。ただ、これらのキリスト教徒は様々な点で教会と「つながっている」のであり、そのうちのいくつかを挙げています（聖書、キリストへの信仰、バプテスマ）。LGは、神が彼らの間に働かれることを指摘しながらも、彼らが今のままで良いとは言っていません。"キリストの弟子たちのすべてにおいて、聖霊は、キリストによって決められた方法で、一人の羊飼いのもとに一つの群れとして平和的に結ばれたいという願いを起こさせ、この目的を追求するよう促す。" つまり、神の恵みが彼らをもカトリック教徒へと導くのである。
この後、注意深い読者は、LGが非キリスト教の宗教を教会と同等に紹介しようとしていることに、ほとんど妥当性を感じないでしょうし、そうではありません。
LG16は、非キリスト者の場合に目を向け、"最後に、まだ福音を受け取っていない人々は、神の民と様々な形で関係している "と述べている。この箇所では、まずユダヤ人について語られているが、彼らは他のどの非キリスト教徒よりも教会と密接に関係しているからである。しかし、救いの計画は、創造主を認める人々も含んでおり、その第一はイスラム教徒である。ここで議論されているのは、救われるすべての人ではないことに注意してください。この箇所は、様々な人がどのように救われるかということがテーマになっている。
