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And This Is Not Elf Land

SEINFELD 5-7 The Non-Fat Yogurt(口から出まかせご用心)

口から出まかせで言ったことが!

これって、よくある古典的なコメディの形なのですが、SEINFELDらしいエッセンスも加えてあります。※SEINFELD(となりのサインフェルド)5-7’The Non-Fat Yogurt’(フローズンヨーグルトの陰謀)の内容が書かれています。

前回の続きです
さて、例のヨーグルトの店で、Lloydと遭遇してしまったGeorge。
Jerryにこっそり耳打ちします。


George This guy from my old neighborhood. Lloyd Braun. He's a big advisor to Mayor Dinkins. He thinks he's so cool.
(あいつは昔、近所に住んでいたんだ。Lloyd Braunさ。Dinkins市長のビッグ・アドバイザーで、キザなヤツなんだ。)

Jerry: Oh, really?
(ホント?)

Lloyd: Hey, George!
(やぁ、George!)

George: Hey! Lloyd! My friend Jerry.
(やぁ、Lloyd!僕の友達のJerryだ。)

急に愛想よくなって、Lloydに合わせるGeorge。

小心者なのか、したたか者なのか…ま、両方、微妙に被ってるのが彼のキャラなんですけどネ。これに嫌悪感を覚えるか、愛すべきキャラだと感じるか…ま、ここが分かれ目。


Lloyd: So, I hear you're living back home now?
(で、今実家に戻ってるんだって?)

人の触れられたくない部分を「爽やかに」突っつくLloyd。

George: Yeah, there was a fire in my apartment.
(あ、あぁ。アパートが火事になってね。)

Lloyd: Fire! Whoa! There's a lot of major chicks in this place, huh?
(火事だって?そりゃマズイな。この地区はいろいろあるみたいだね。…)

George君、「ホラ、キザな野郎だろ!?」と同意を求めるようにJerryを肘で突付くのですが…(トップの写真)

Lloyd:Something wrong with your arm?
(腕、どうかしたの?)

George: Uh, uh, yeah. Actually, the, uh, I bumped my elbow on a desk and injured something. And now it sort of moves involuntarily.
(あ、いや、これはね、肘を机にぶつけちゃって、どこか怪我をしたんだよね。それ以来、勝手に動くようになったんだ。)

Lloyd: Wow, that's a bitch, huh?
(わ、そりゃ酷いな。)

これくらいの「口から出まかせ」はGeorge君にとっては毎度のことなんですが、ま、ここから話は次第に大げさになっていきます。

Georgeが両親と「ビミョーな」団欒をしているところへLloydがやって来ます。

彼の「第一の」目的は、Elaineの連絡先を教えてもらうことのようですが、しかし「旧友思い」も忘れません。いや~、デキる男は違う!…と思わせるのが成功者。

LLOYD: I asked Mr. Dinkins if he knew any good orthopedists, and he said he had the best. So, I made an appointment for you. Dr. Dekter.
(Dinkins市長に良い整形外科医を知らないかと訊いてみたら、一番良い医師を紹介してくれたよ。(メモを渡す。)もう、予約しておいたよ、Dekter医師だ。)

ESTELLE: Mayor Dinkins got an appointment for him?
(Dinkins市長が予約してくださったの?)

FRANK: You mentioned George's name to Mayor Dinkins? You discussed George with the mayor of New York?
(君はDinkins市長にGeorgeの名前を言ったのか?君はNY市長とGeorgeのことを相談したのか!)

ESTELLE: Dinkins was talking about you. He was discussing you.
(市長がお前の話をしたんだって。市長が!)

やれやれ、「親」ですね

GEORGE: You know, Lloyd, I-I've been to the doctor there's really nothing they can do.
(いや、ね、Lloyd、いろいろ病院へ行ってみたけど、ダメなんだよ。)

FRANK: Hey, Mayor Dinkins set this up for you. You know what kind of a doctor this must be if Dinkins knows him?
(何を言っとる!市長が手配してくれたんだぞ。市長が推薦するくらいの医師なんだぞ!)

GEORGE: All right. All right! I'll go.
(わかったよ。行きゃいいんだろ!)

LLOYD: Well, that's great. And, uh, I'll be very interested to hear the diagnosis.
(それがいいよ。で、診断結果が出たら教えてくれたまえ。)

どこまでもクール

Jerryのアパートで

GEORGE: So, he made an appointment for me to see Dinkins' doctor. He's just trying to humiliate me. And I have to go. If I don't go, he'll know I'm lying.
(それで、ヤツが市長の医者に予約を入れたんだ。僕に恥をかかせるつもりなんだ。で、行かなきゃならない。行かなきゃ、ウソだってばれるだろ?)

JERRY: Well, so, what are you going to do? Sit in the doctor's office doing this? He's gonna think you're a mental patient.
(でもさ、どうするつもり?診察室に座って肘を動かすわけ?…頭がおかしいんじゃないかと疑われるよ。)

GEORGE: I don't care. Look, Lloyd doesn't know what he's up against. This is nothing to me. My whole life is a lie.
(別にどうってことないさ。Lloydの方が大変だろ。こんなことぐらい僕には何でもないさ。僕の人生、すべてがウソなんだからね。)


ところで、ElaineはLloydとデートの約束をしてゴキゲンなのでした。三高男(死語?)にはめっぽう弱い。

GEORGE: He's going to ask you about my arm. So, just tell him I banged it against a desk. And it's been moving involuntarily ever since.
(彼は僕の腕のことを訊くと思うから、机にぶつけたんだとだけ行っておいてくれよ。それ以来、勝手に動くようになったんだとね。)

ELAINE: I can't say that.(いやよ。)

GEORGE: Why not?(どうして?)

ELAINE: What if I like him? I'm going to start out lying to this guy? …what if we get married or something? We'll always have that between us. … Every time we see you you're going to be walking around going like this? Even you can't keep that up.)
(好きな人とのお付き合いが嘘を言うことから始まるなんて!私たちが結婚したりしたら、どうなるわけ?いつも、二人の間には、このことがあるなんて。…私たちと会うたびに、あなたはこうやって肘を動かしているつもり?そんなんじゃ、あなただって大変でしょ?)

JERRY: No, I believe he can.
(いや、Georgeならできる。)


しかしねぇ、素人の目はごまかせても…

病院で全ての検査を終えたGeorgeに結果が伝えられます。
「どこも何ともありません。」


DOCTOR: May I suggest the possibility that you're faking?
(あなたが仮病を使っているという可能性も考えられるのですが?)

GEORGE: Faking? What makes you think that I have time to see doctors, take X-rays, make appointments, when there's absolutely nothing wrong with me? What kind of a person would do a thing like that?
(仮病ですって?どこも悪くないのに病院へ来て、X線検査をし、予約を取るなんて、どうしてそういう考えになるんです?そういうことをする人間がいるでしょうか?)

DOCTOR: I don't know what kind of a person would do something like that. Obviously a very sick person. A very immature person. A person who has no regard for wasting other people's valuable time. Good-bye.
(私も、どういう人間がそういうことをするのかは分からない。明らかに病んでる人間だろうな。とても未熟で。人の貴重な時間を無駄にしても何とも感じないような人間だな。帰るんだ。)

ここまで、理路整然と言われたら、返す言葉はありません…。

椅子を立ち上がるGeorgeでしたが、その時「本当に」肘を机にぶつけてしまい、以来「本当に」肘が勝手に動くようになってしまった…というオチがついています。

古典的なコントの世界ですね。

コメント一覧

master of my domain
Elaineが「結婚したらどうなるのよ?」と言って「奴と結婚なんかしないさ!」「するわよ!」なんて言い合うのも笑えます。Elaineのミーハーぶりがおかしい。



Curb Your Enthusiasmで、Larryは周囲の人が「SEINFELDのGeorgeってバカだよね」と言うのを聞いて複雑な思いになるというシーンがあります。GeorgeのモデルはLarry自身なので。その後、Jason Alexander自身から「馬鹿な役をさせられたから、SEINFELD以後は、みんなから馬鹿だと思われてる!」と文句を言われて、Larryが「あれは全部ホントの事なんだ!」と開き直るのです。
ファイア-
最高~
「こんなことぐらい僕には何でもないさ。僕の人生、すべてがウソなんだからね」←こういうGeorgeが大好き派のわたしです^^そうでしたね、腕がうごいちゃうというエピソードがありましたね!読みながら爆笑しちゃいました。

病院で、わるびれもせずウソをつくGeorge、最高です!The Red Dotを思い出します。掃除のおねえさんとオフィスでよからぬ行為におよんだことを、編集長に言い訳する場面、おもしろすぎますよね~!---「いけませんでした?しちゃいけないって前もって言ってほしかったなー前の職場では誰だってやってましたよ!」(笑)
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