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ニュージャージー、ベルヴィルのBelmont Avenueは、2009年Tommy Devito Driveと命名されました。トミー・デヴィートは(いまさらですが…笑い…一応書いとく)フォー・シーズンズのオリジナル・メンバーのギタリストです。トミーは、1928年6月19日に、ここで生まれました。
JERSEY BOYSの中では「ニュージャージーでは、今でも俺はヒーローだ!」と、豪語するトミーのキャラクターですが、まさに、そのとおりのようです。
案内してくださったオードリーさんによれば、トミーの出身小学校には、彼の飾り額まであるんだそうで…「犯罪歴もある人なのに…信じられない。既に故人になってしまっているとか、そういうのならわかるけど~」と、まさに「信じられない」という口ぶりでした。
まぁ、懐が深い…と言いますか…?…こういうのって、「懐が深い」って言うのでしょうかね(笑)
確かに、トミー・デヴィートというと「モブとの繋がり」というのが、どうしても取り沙汰されてしまうわけですが…
あのう、ですね(汗)この辺りは、わたくしも言葉遣いに困る部分でもあるんですが…つまりぃ、モブっていうのはマ○ィアのことですので…一応、最初にお断りしておきますね(汗
さて、続けましょう~
この、Belmont Ave.には、今もフランキー・ヴァリ本人や、JBのキャストも訪れることがあるという、Belmont Tavernという、この地区を代表するようなイタリアン・レストランがあるそうで、そこに案内されました。
オードリーさんによれば「昔から、モブの人たちの集まりにも使われていたのではないかと思う。店の作りがそうなっているし」と、いともあっさり仰るんですが…「…」そ、そうなんですか?!
で、お店の前に来たわけです(ビビっていたので、写真ナシ)STRETCH’S CHICKEN SAVOYと書いた板が外壁に貼ってあります。
「Stretchというのは、ここのシェフの名前なんですよ。チキンサヴォイはお勧めメニューらしいです」
「えっ、イタリア系の名前じゃないみたいですけど?」
「いや、イタリア系の人だと思いますよ。Stretchというのは、ニックネームでしょうね。モブの人が好んで名乗るようなニックネームですよ」
つまりですね~”stretch”というのは「シメル」とか「殺す」とか…そういう陰の意味がありまして、モブの人が、「スゴみ」を出すために、好んでそういうニックネームを付けたらしい…ということです。
あのう…ちょっとよろしいですか~
わたくし、今やNYの地下鉄で夜中に移動するのも平気ですが…これって、ちょっとヤバくないですか?
…と冷や冷やしながら、オードリーさんの後について、お店に入りました。昼間なので、人はあまりいませんでしたが、カウンターに地元の常連さんと思われるオジサンが4,5人いました。なんか…みなさん、お顔が濃い(!)(汗)こういう「濃い」オジサンたちの集団にお目にかかるのは、マンハッタンのリトル・イタリーに行って以来ですよ(汗
でも、オードリーさんは、この店にファンの方をよく案内していらっしゃるようで、みなさん、顔なじみのようで、なごやかな雰囲気になりました。(ほっ)
「よう、オードリー!」
「(JB)のメンバーは、最近来ないが、忙しいのか?」
「ジョン・ロイド・ヤングが戻ってきているそうだな」(壁にJLYの写真とサインがある)(しかし…これまた、ビビっていたので、写真ナシ)
「ドミニクは、水曜と土曜に出ているんだろ?」(マチネでフランキーを演じているドミニク・スカグリオーネ・ジュニアもこのあたりの出身)
店の後方は、高さ2メートルぐらいの仕切りで仕切られていて、そこのコーナーには黒いテーブルが置いてありました。
そこの壁は↓
フランキー・ヴァリの写真も見えます。オードリーさんによれば、このコーナーは、モブの人たちのためにあるのではないか…ということでした。
でもまぁ、結果的には面白くレストランを拝見させていただきましたよ(ふぅ~っ)
もうひとつ、案内されたレストランは、ニューアークにあるDickie Deesという、ピザ・イタリアンバーガーのお店。
ここも、非常に狭い店内ではありましたが、非常に評判のいい有名なお店で、フランキー・ヴァリを始め、有名人の写真とサインがたくさん壁に貼ってありました。
…で、私と言えば、フランキー・ヴァリを差し置いて、あのスープ・ナチの写真を見つけて反応してしまいましたよ。懐かしい友だちに会ったような気分でした(!)ハハハ
…ちょうどお昼時で、警官や消防士らしき制服を着た人たちもランチに訪れていました。昔も今も、警官や消防士にはイタリア系の人が多く、その人たちのランチは「マクドナルドなどを普通に食べる」というよりは、やはりイタリアンのファストフードが好まれるのだそうですね。
上記の2軒のレストランとも、私たちは食事をしていません。お味などもレポートすればよかったんですが、ちょっと急ぎ足だったもので~
さて、オードリーさんの車で移動中、彼女が「JERSEY BOYSの中で、借金問題が明るみに出て、トミーが『健康のために』ラスベガスへ行かされる、っていうところ…ちょっと意味がわからないんですよね~どう思います?」と、私に尋ねられるではありませんか(!)
あのねぇ…ちょっとよろしいですか?
あなたに分からないところ、私に分かるワケありません(笑)
こっちは、非英語圏の人間として、ストリーにやっとのことでついて行っているようなもんで(!)
……なんて、キレることもないんですが…汗
でもまぁ、そこは…トミーは、命を狙われてもおかしくない立場にいただろうし、トミーの身に何かあれば、返済義務者がいなくなるってことで、借金が帳消しになる(ってことが、実際にあるのかどうかわからないけれど…論拠薄弱ではある…汗)金貸しの立場とすれば、トミーが消される…なんてことがないように、ラスベガスに逃がしたのでは?と、勝手に思っていたのですが…
オードリーさんは、トミーは、それだけ「恐れられていた存在」であって、借金返済までは、遠ざけておきたかったのではないか?という解釈でした。
ただ、実際には、トミーがラスベガスに行ったというのは事実ではなく、フランキーたちが借金を返すために必死になってツアーなどをこなしている一方で、トミーはベガスで優雅にゴルフ…というのも、事実ではないようです。
トミーが「恐れられていた」存在であったことを裏付けるエピソードの数々ありまして、どれも、オードリーさんは「足で稼いで」こられたもので…まぁ、素晴らしいファン魂ですわ、すごい!関係者にとっても、もうずいぶん昔の話でしょうに~
とにかく、ニュージャージーの、彼らがいた地域で起きた、ちょっとした未解決事件のうちで、トミーが「事情を知っていたにちがいない」と思えるものが数々あるんだそうで…まぁ、これについて詳しく書くのはやめときますね(苦笑
そして、The Four Seasonsの名前の由来となったボーリング場跡にも連れて行ってもらいました。その界隈は、今はFour Seasons Laneと名付けられていますが、ボーリング場の後はなく、今は大規模な量販店やオフィスがあります。
(ここも、写真を撮る元気がなくて…写真なし)(ホンマ…自分で言うのもアレですが、へっぽこレポートですみません)
で…とにかく、ニュージャージー育ちの彼らのゆかりの場所を訪ねてみて実感したのは…その範囲が非常に広大ってことです。例えば、(マンハッタンの)ヘルズキッチン育ちとか、ブルックリン育ち、とか…そういうのであれば、範囲も数キロ四方に限られていると思いますが、今回は…15~20キロ四方ぐらいを移動したんじゃないでしょうか~とにかく、今さらですが…やっぱりアメリカは広い(笑)
話は、ちょっとずれましたが…とにかく、そのボーリング場というのも…私は勝手に、ダウンタウンの歓楽街にあるようなボーリング場を想像していたのですが、ここも広大な造成地にボンっと建っていたような場所だったんですね。オードリーさんは、このボーリング場の外観や内部を記録している写真は殆ど残っていない、と言っておられました。とにかく、当時から、車がなければやって来ることができなかったような場所ですし…やっぱ、アメリカって、今も昔も車社会なんですね…(と、今さらながら実感)
さて、JBでは、このボーリング場の「ネオンが壊れていたとき」、トミーと、ジョーイ(後の俳優ジョー・ペシ)が、何やら怪しげなことをやっているような場面があります。トミーがジョーイに「仕事をしろ」とか「6番レーンの見張りをしろ」とか「5投目に100ドルが転がり込む」とか…頭ごなしに命令していて…私、ここよく分からなかったんですが(汗)実際、オードリーさんにしても「なにやら怪しげなこと(悪いことには間違いない)をやっている」以上のことは分からないようでした。支配人にあれだけ嫌われていたんですから、相当のことをやっていたのでしょうが~
私は、これまた勝手に「賭けごとか何か?」を想像していたのですが…オードリーさんによれば、トミーとその悪友たちが、ボーリング場などで、車上荒らしを頻繁にやってたというのは、人々には知られた話だったようです。
なんか~凄いワルですよね(笑
とにかく、JBでは、トミー・デヴィートについては「お察しください」的な表現になっている部分がいくつもあるようです~
しかし、こんだけワルなキャラクターとして描かれながらも、当のトミー・デヴィート氏は、JBの大ヒットに、いつもご満悦な面持ち(!)でいるのはなぜか?~これは、やはり、かなりのお金が動いたと見られる~というのは、まぁだいたい普通に想像できることでしょう。
考えてみれば、トミー・デヴィートに限らず、他の3人のキャラクターも「触れられたくないような話」「事実ではないとしても、かなり恥ずかしい話(?)」を晒されているわけで…まぁ、最初にJBを観たときは、これにブッたまげるのですよね。「ここまで見せていいのか?」と…そして、こういうインパクトがまたJBの面白いところでもあります。
ミュージカルDREAMGIRLSにしても、ダイアナ・ロスは、自分がモデルだと思われることを、今でも非常に嫌がっている…という話を目にしたことがあります。まぁ、大スターの地位に昇りつめた人であれば、少しでも自分のイメージを崩すようなことには関わりたくない、とういうので当然でしょう。それを考えてと、JBの「吹っ切れぶり」は凄いです(笑)ある意味、非常にユニークですよ。
まあ、こうやって、半日あまりが過ぎました…今回、新たな視点からJERSEY BOYSの魅力に触れるチャンスを与えられたわけです。彼らのルーツを垣間見ることができて、何かこう~今まで以上に、すべてがいとおしく思えてきました。(馬鹿な子どもほど可愛いというか…)アメリカ社会に今も根強く残っていると言われる「お上品な伝統」「ピューリタン的な道徳観」…そういったものとはちょっと異質に見えるような、そんな世界が彼らのバックにあったのかな…いずれにせよ、故郷と言うのはかけがいのないものなんだ…そんな思いにとらわれながら、ニュージャージーを後にしました。
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