このエピソードについてはこちらで取り上げています。もともとのお店はマンハッタンの55丁目、8番街をブロードウェイの方向に曲がって間もなくの場所にありました。私が行った時は既に閉鎖されていまして、看板やチラシだけが残っていました。ただ、このチェーン店はブライアント・パークの近くにあります。(その話はこちら)今はNYCだけではなく、全米22か所にあるそうです。(ちなみに、シカゴにもありました。)
この記事を読むと、スープの注文の仕方に厳しいルールを敷いていた、シェフのAl Yeganehさんをナチズムに例えて、面白可笑しくギャグにしたSEINFELDのエピソードについては、ご本人のAlさんは非常に気分を害し、Jerryを入店禁止にしたのだとか(?)
で、当然、この再オープンの日にも、Jerryは招待されなかったらしい~Alさんは、頑固な職人気質とともに、ビジネスマンとしてのセンスも持っている人で、とにかく、順番を待つ列を、少しでもスピーディーに進るようにして、お客様をできるだけ待たせないようにするための方策として、ルールを作っただけ…それをナチズム云々に例えられるのは、気分が良くない!と、はっきりと不快感を表明していたようです。
いずれにしても、(以前から書いていることではありますが)SEINFELD大好きな私も、このSoup Naziのエピソードはあんまり好じゃないです。
私としては、このエピソードの中で、このシェフを、どうして、あそこまで、徹底的に懲らしめなくてはならないのか?…理解できないのです。これが日本の落語とか、そういう世界であれば、「頑固」で「高圧的」で「理不尽な要求を突き付ける」ようなオヤジがいたとしても、周囲の人たちは、表面上は従っているふりをしながら、相手の出方を「研究」し、そのうちに、融通の利かない部分を逆手に取ってみたりして、さりげなく抵抗してみたり…そんな中で、共存の道を探っていくような気がするんですけどね…
SEINFELDでは、こういう頑固なシェフを「面白可笑しく」ギャグにしているつもりなのかもしれませんが、私的には、ちっとも「面白可笑しくない」です…むしろ、へ~え、あの人たちにとっては、こういうのって、ここまで「マジギレ」しなきゃいけないことなのか~と違和感を抱くだけですよ。…例えが適切ではないかもしれませんが、でも、「国民全員が加入できる保険制度を作るべき」という見解を述べるだけで、社会主義者呼ばわりするようなセンスと共通したものを感じます。(「高圧的」即「独裁者」なんでしょうかね~)(なんで、もっと「周辺」を見ないのか…とか)
とにかく、このエピソードでは、頑固者シェフが、ここまで徹底的に懲らしめられるというのが、私の中にある、ある種のバランス感覚からみても、かなり抵抗感がありますね…だいたい、Elaineがレシピまで返さないなんて、ちょっとやり過ぎじゃない?(こっちの方が、むしろ犯罪でしょうが…笑)この話が、まるで桃太郎の鬼退治の話みたいに「痛快」に受け止めるという感覚って~よく分からないのですよ!だから、アメリカ人が「Soup Naziって面白いよね~!」なんて言えば「はっ、どこが!?」と突っ込みたくなるのであって…
ま、SEINFELDなんだから、笑えばいいじゃない~と言われるかもしれませんが、(他にも、もっと「きわどい」エピソードもたくさんあるのですけどね~)でも、私は笑えないエピソードなのでした!
しかし、このお店には行ってみたいです。
なんたって、ここから3ブロック下がればオーガスト・ウィルソン劇場ですぜ!
スープが先か、劇場が先か…悩むところだ!!! (結局、結論はそれかよ!)
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