京都府立医科大学 松原弘明の不正

京都府立医科大学循環器内科、関西医科大学第二内科の松原弘明氏の論文での研究不正疑惑について(捏造・改竄・人体実験疑惑)

不正論文の研究結果を基に、患者で臨床試験?

2011-12-18 03:32:40 | 不正論文の結果をもとに、患者で臨床試験?

公的研究費No.19の、
・ 厚生労働科学研究費補助金 厚生科学基盤研究分野 ヒトゲノム・再生医療等研究【再生医療研究】
事業(研究課題)名:「血管新生と血管保護療法の開発に関する研究」
研究年度:平成15(2003)年度 ~ 平成16(2004)年度
分担研究者(所属機関): 松原 弘明(京都府立医科大学 医学研究科)

の「平成16(2004)年度総括研究報告書」の
「分担研究報告書(分担研究者:松原弘明)」には、
「自家骨髄単核球移植による重症虚血下肢・虚血性心臓病への血管再生療法」という標題で、
以下のように研究要旨が記載されている。



研究要旨 骨髄単核球は内皮前駆細胞(EPC)に分化可能な血管芽細胞と強力な血管内皮増殖因子(VEGF, bFGF)を含む。大動物実験より骨髄単核球の虚血組織(下肢・心筋)への自家移植は効率に側副血管形成、機能改善を誘導した。これら前臨床データをもとに ”自家骨髄単核球移植による末梢動脈閉塞性疾患(2000年1月より)・虚血性心臓病(2000年12月より)への血管新生治療" を多施設で開始した。世界で初めての細胞治療による血管新生療法として世界に普及した。・・・(以下略)




骨髄単核球の虚血組織(下肢・心筋)への移植に関する前臨床データ(大動物実験結果)には、
不正疑惑の疑惑の論文#6のデータは含まれているのだろうか?
倫理的に甚だ問題である。

疑惑の論文#6
Kamihata H, Matsubara H (corresponding author), Nishiue T, Fujiyama S, Tsutsumi Y, Ozono R, Masaki H, Mori Y, Iba O, Tateishi E, Kosaki A, Shintani S, Murohara T, Imaizumi T, Iwasaka T.
Implantation of bone marrow mononuclear cells into ischemic myocardium enhances collateral perfusion and regional function via side supply of angioblasts, angiogenic ligands, and cytokines.
Circulation. 2001 Aug 28;104(9):1046-52.
Department of Medicine II and Cardiovascular Center, Kansai Medical University, Moriguchi, Osaka, Japan.


下記論文#7も、虚血心筋治療に関連の深い基礎研究論文である。

疑惑の論文#7
Kamihata H, Matsubara H (corresponding author), Nishiue T, Fujiyama S, Amano K, Iba O, Imada T, Iwasaka T.
Improvement of collateral perfusion and regional function by implantation of peripheral blood mononuclear cells into ischemic hibernating myocardium.
Arterioscler Thromb Vasc Biol. 2002 Nov 1;22(11):1804-10.
Department of Medicine II and Cardiovascular Center, Kansai Medical University, Moriguchi, Osaka, Japan.


また、問題はこれだけに治まらない。
京都府立医科大学付属病院では末梢血単核球細胞を用いた重症虚血下肢治療が行われているが、
下記の不正疑惑論文はその治療の効果やメカニズムを実験動物で検討した実験の結果や、虚血惹起血管新生のメカニズムなどを報告した論文である。
もし、この前臨床データが疑惑通りに虚偽だとしたら、現在人間の患者を対象として行われている治療の正当性が損なわれることにならないのか?

疑惑の論文#9
Iba O, Matsubara H (corresponding author), Nozawa Y, Fujiyama S, Amano K, Mori Y, Kojima H, Iwasaka T.
Angiogenesis by implantation of peripheral blood mononuclear cells and platelets into ischemic limbs.
Circulation. 2002 Oct 8;106(15):2019-25.
Department of Medicine II and Cardiovascular Center, Kansai Medical University, Moriguchi, Osaka, Japan.

疑惑の論文#8
Amano K, Matsubara H (corresponding author), Iba O, Okigaki M, Fujiyama S, Imada T, Kojima H, Nozawa Y, Kawashima S, Yokoyama M, Iwasaka T.
Enhancement of ischemia-induced angiogenesis by eNOS overexpression.
Hypertension. 2003 Jan;41(1):156-62.
Department of Medicine II and Cardiovascular Center, Kansai Medical University, Moriguchi, Osaka, Japan.


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