free-winds ~気ままな風~

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忘れてはいけないこと…。

2011年01月17日 | ニュース・新聞・本

忘れてはいけない阪神淡路大震災。

今日で丸16年も経ったんですね…。

6434人が亡くなり、辛い想い出ばかりが残っています。

 

当時も私は、今と同じ香芝に住んでいて、橿原の宅急便に勤めており電車で通っていました。

朝6時半過ぎの電車に乗る為に、5時半に起きて顔を洗っている最中に大きな揺れが…。

5時46分… “ドン!” と突き上げたかと思うと、突然横に揺れ出しました。

冗談ぽく聞こえるかもしれませんが、咥えてるハブラシを揺らさなくても磨けるくらい揺れました。

歯ブラシを咥えたまま、タンスがこけない様に支え何事もなくおさまりましたが、

ベランダ側のサッシのワイヤー入りガラスにヒビが入りました。

それでも出勤はしないといけないので駅に向かいましたが、

レール点検で、電車が30分ほど止まっていました。

会社に着くなり急いで積み込みを終え、普通に配達に出ましたが、

配達先では皆が声を合わせ、『大変な事になってるよ!』と知らせてくれました。

お昼に会社へ戻ってみると、テレビで震災のニュースがやっており、

そこで初めて事の重大さを知らされました。

テレビから流れて来る映像は、まるで戦争の後の様…。

上空ヘリから撮影し、あちらこちらで起きている火災の光景が次々と流れていました。

 

次の日、私はたまたま休日で、『何かしないと!』と思いました。

車に自転車と、手持ちのお金で買ったパンやコーヒー、トイレットペーパーを積み、

朝の5時、神戸方面に向かいましたが、被害地に近づくにつれ全く車は動かなくなり、

コンビニにお願いして車を停めさせて貰い、自転車に荷物を積んで移動しました。

それはそれは、辺りは酷いものでした…。

道路は歪んでしまっていて、目の錯覚で気分が悪くなりました。

 

 

自転車でも街中に入れる状況ではありませんでした。

家屋が倒壊して道をふさいでいたり、あちらこちらで火災が起きていました。

この時ばかりは勝手に涙が溢れだし、どうしようもありませんでした。

 

すぐ近くに避難所が見つかりました。 10数名いらっしゃったと思います。

寒い中、毛布に包まりながら焚き火を囲んでいました。

『こんな物しかありませんが、受け取って下さい…。』と泣きながら荷物を渡した事を覚えています。

 

帰り、国道を帰る事にしました。

目の前に現れた景色は、高速道路の倒壊でした。

 

もう、本当に悲惨なものでした。

トラックが横転していたり、落下した鉄の塊に押し潰されていたり…。

自分の見ているこの状況が信じられませんでした。

溢れだす涙はとまる事なく、泣きながら運転をして帰りました。

この夜、睡眠をとる事が出来ない位、衝撃的な悲しい一日でした。

 

 

この震災の被害(記憶)は、絶対に忘れてはいけないと思います。

あれから16年、神戸や淡路は再建され、本当に良い街になりました。

神戸の中央区には、 『阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター』 が建ち、

震災直後の街をジオラマ模型で再現してあったり、

神戸が復興するまでの過程をドラマ化して上映しています。

また、淡路島には 『北淡震災記念館』 ができ、今でも「あの時の震災」を語り続けています。

 

最後に、1月17日…。

阪神淡路大震災の被害に遭われた方のご冥福をお祈りいたします。

 

 

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