往復書簡 (幻冬舎文庫) | |
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幻冬舎 |
湊かなえの往復書簡を読みました。これは面白かった!
告白もそうですが、この人の作品は独特で、今回も“手紙のやり取り”という今までにない形式でついつい引き込まれました。文章も読みやすい。
手紙という性質上、主観・思い込み・勘違いが入り混じり、なかなかいい感じでミスリードさせられます。また、会話やメールのようなタイムリーなやり取りではないため、じれったく感じることもありますが、そこが逆に「次はどんな事実が明らかになるんだろう??」と続きが気になって仕方ない。想像力をかきたてられる感じ。そして、最後に待ちうけるドンデン返し。イイネ!
みんな何かしら過去に縛られて生きているのね。。
本作は、3つの短編(+α)なのですが、1つ目の軽い話で今回の形式を理解するための入門編、2つ目・3つ目が応用編という感じでしょうか。+αの後日談も良かった。素晴らしい構成だったと思います。
新作の夜行観覧車も気になるぜ。
【評価】★★★★★
久しぶりに時間を忘れて小説の世界にのめり込み、一気読みしました。翌日仕事が無いことを除けば最高だったのですが…
またよろしくです♪
TBありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします!