ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

いつものこととはいえ、まったくどうしようもない(札幌の教員の窃盗ほか)

2024-01-26 00:00:00 | 社会時評

いつものことですが・・・。


中学校の先生が校内の備品を盗み出す「ギャンブルなどに使う金を得るため盗んだ」プロジェクターやデジカメをリサイクルショップに売り飛ばす 警察は余罪追及
事件・事故2024年1月23日20:00

 札幌市豊平区の羊丘中学校の教師が、校内の備品を盗んだとして逮捕されました。

 「ギャンブルに使う金を得るためだった」と話しています。

 窃盗の疑いで逮捕されたのは、札幌市立羊丘中学校の教師、羽生大志容疑者(29)です。

 羽生容疑者は2022年秋から2023年末にかけて、校内にあったプロジェクター2台とデジタルカメラを盗んだ疑いがもたれています。

 学校からの通報を受け警察が捜査し、羽生容疑者が盗んだプロジェクターなどを市内のリサイクルショップに売っていたことなどが分かり、容疑を固めました。

 調べに羽生容疑者は「ギャンブルなどに使う金を得るため学校の物を盗み金にした」と容疑を認めています。

 校内では2023年秋ごろから現金が無くなる事案が起きていて、警察は今後余罪も捜査することにしています。

いまどきプロジェクターやデジカメがそんなに高価でで売れるとも思いませんが、どうなのか。ただ学校での現金も窃盗しているとなると、額はわかりませんが、これはかなり悪質ですね。それで私が思い出すのがこちらの拙記事です。

(そのような人間はたくさんいるとはいえ)地元でない自治体における自分への期待に負けたか?(福井県職員の着服)

昨年4月発表の記事ですが、現在でもちょいちょい読んでいただいているようです。

上の記事で扱った件では、福井県立高校の事務職員だった男性が、(理由はともかく)オンラインのギャンブルで1500万円を着服して懲戒免職になっています。が、札幌の教員は、いきなり逮捕ですか。これから懲戒免職になるのでしょう。弁済できない額ではないとおもいますが、悪質さが際立っているという判断だったか。

で、いつもの結論ですが、ギャンブルって怖いねです。同じ教員の、もちろんこちらの方がはるかに悪質ではありますが、殺人までしでかした事件も、教員は競馬にはまっていたという情報もあります。また投機性の高い投資もしていたらしい。それでその件に関する記事を。


その後、尾本容疑者には投資やギャンブルで数百万円の借金があり、カネのやりくりに窮していたことが明らかになっている。小松川署は「金品窃盗目的で住宅に侵入した尾本容疑者が、帰宅した住人と鉢合わせになって犯行に及んだ」とみている。

 それにしても、投資やギャンブルをやめることができず、窃盗どころか殺人まで犯してしまう容疑者の心理とは、いったいどのようなものなのか。投資やギャンブルをはじめとする依存症に詳しい、心療内科医が解説する。

「投資やギャンブルでたまたま大儲けしたりすると、脳内薬物とも言われるドーパミンが大量に放出され、脳内にある『報酬系』と呼ばれる部位が強く刺激されます。ドーパミンは強烈な快感や多幸感をもたらす神経伝達物質で、快楽経験を何度か繰り返すうちに、その甘美な記憶が脳の奥底に刻み込まれていくのです」

 ところが、快楽の赴くままに投資やギャンブルを長く続けていると、脳内にある報酬系はドーパミンの刺激に対して次第に鈍感となり、それまでのような強烈な快感や多幸感を得られなくなっていく。心療内科医が続ける。

「これは神経順応による報酬欠乏症と呼ばれる深刻な状態で、多くの場合、かつての快楽経験を追い求める『報酬系依存症』に陥っていきます。報酬系依存症は薬物依存症と全く同じで、借金で首が回らなくなっても投資やギャンブルをやめることができず、窃盗や強盗、場合によっては殺人にも平然と手を染めることになるのです」

 この心療内科医によれば、犯罪者になるか否かは「どうしてやめられないのだろう」と感じた時点で、専門医に相談できるか、にかかっているという。

ほんと、この心療内科医の語る


犯罪者になるか否かは「どうしてやめられないのだろう」と感じた時点で、専門医に相談できるか、にかかっているという。

に話はつきると思いますね。犯罪をする前の時点で引き返せればいいのですが、戻れなくなってしまう人もいるわけです。上の記事の教員は死刑にはならないでしょうが、ギャンブル依存症により重大犯罪を犯して死刑になった人間も少なくない。

帚木蓬生氏は、小説家兼精神科の開業医ですが(最近(2023年)開業医を引退されたとのこと)、ギャンブル依存に詳しい人です。実は私も、氏のギャンブル依存関係の本を読破し、あらためてギャンブルの怖さを再認識しました。というわけで私はギャンブルはしません。が、ギャンブルを禁止するというのも、売春と同じで現実性はないので、ここは上の心療内科医の金言で、やばくなったら犯罪をする前に医者に相談しようです。世間を騒がす殺人とまではいかずとも、横領とか着服をやらかす人間は、そのかなりの部分がギャンブル関係で犯罪に手を染めた人のはず。人間そうでもなければ、そんなに金を必要としません(あとは、恋愛関係か)。

いずれにせよギャンブルに限らず依存症は本当に怖い。ならないに越したことはないし、危険なら医者にすぐとびこみましょう。損をするのは自分です。


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