ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

因果関係は(調べていないから)不明だが、たぶんワクチン接種がその急死に関係しているのだと思う(そしてたぶんこのような事例は多いと思う)

2021-06-30 00:00:00 | 社会時評

あ、すみません。差し障りがあるので情報の出所や細かいデータ、そしてもちろん個人情報は書けませんので、「そんな話信用できない」といわれれば「ごもっとも」ではありますが、いちおう私が見聞して「どうもなあ」と思った話を。

施設に入所しているとある男性(年齢90歳)が、新型コロナワクチンの接種(1回目)をしたところ、意識不明になったのか、数日後に亡くなった。

そしてその男性の姉です。年齢不詳ですが、さすがに100歳は超えていないので、90代かと思われます。やはり新型コロナワクチンを接種し、当日に死亡したそうです(おいおい)。上の男性が亡くなったのと前後してです。厳密には、男性の後で亡くなったとのことですが。

さらに、これは「そうだろうな」というものですが、どうも副作用死(の疑いがある)として報告は、少なくとも男性の方はされていないようですね。姉のほうはどうかつまびらかでありませんが、たぶんされてなさそうです。

それで上の事例2つをみてみると、因果関係も未調査なのでめったなことは書きませんが、たぶんですが2人ともワクチン接種の副反応(副作用)がその死に関係しているんでしょうね。少なくとも2人とも関係ないという可能性は低いのではないか。そして、さらに「どうもなあ」なのが、この死が関係機関に通報されていないらしいということです。「どうせ認められない」「今さらそういうことをしても遺族が嫌がるだけだ」「差し障りがある」「ご高齢だから」とかいろいろな理由付けはされるでしょうが、つまりはその死が「仕方ない」という合意のもとに(?)葬られたということです。そしてですよ、たぶんこのような事例は、かなり多いのではないですかね。

子どもが死んだら大騒ぎするがご老人ならそうでもないというのは世の常ですが、しかし予防接種とかの副作用(副反応)は、高齢者により強く出るしまた死亡率も高くなります。そして役所もマスコミも関係者(遺族ほか)も、ご老体でしたらやっぱり「なかったこと」「見て見ぬふり」ということになるんでしょうね。そもそも役所には、そんなことを通報もしないのだから、つまりは耳にも入らないこととなる。ワクチン接種は国策だから、情報を仕入れても因果関係調査など一生懸命はしないでしょう。そしてこのような事例が私の周囲で起きた例外的な事件であるとは私には思えませんね。おそらくですが、日本中でこのようなことが頻発しているのではないかと思います。2020年は、2019年と比較して死亡者数が減ったというのが話題になりましたが、2021年はどうか。いろいろ注目するべきところがありそうです。だいたい20代の人ですら、接種後すぐ亡くなったという事例があるわけで、そのくらい強いのですからご老人にはかなり厳しく出るのは理の当然というものでしょう。

あんまり書いていると、「媒概念不周延の誤謬」じゃねえかよと批判されるし、私もめったなデータを持っているわけでもないのでこのあたりでやめますが、いずれにせよこれはけっこう危険な気がしますね。ワクチン接種をする際は、乞うご注意とご覚悟。なお私は、接種はしないで逃げるつもりです。

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高速バスがこの値段では、JRでの各駅停車の旅も、「青春18きっぷ」のシーズンでないときつい。

2021-06-29 00:00:00 | 旅(国内)

過日こんな記事を書きました。

4月末のデカ盛り紀行が中途半端だったので、また名古屋へ行くことにする(これからの初冬の旅行の計画)

本日は、その関係の記事を。先週木曜日(6月24日)映画を観た後東京駅八重洲口近くの鍛冶橋駐車場から名古屋市栄まで深夜高速バスに乗りました。私が乗ったバスは、運賃が3000円でした。JRで行けば、普通運賃で6380円です。

高速バスというのも料金はピンキリですが、私が乗ったバスは、3列でしたし、そう悪いバスでもありませんでした。夜行バスでいうと、ジェイアール東海バスの夜行バス料金は、こちらの表によりますと、3列シートが特割で3600円~7500円、学生割引が5700円~9000円、片道普通運賃が6000円~9000円とあります。私の乗ったバス会社は格安バスであり、超巨大企業の完全子会社連結子会社)ジェイジェイアール東海バスとは会社の規模も格も違います。なおこれは、3列のバスで比較したものであり、4列なら特割2400~5700、学割4200~5700、片道普通が4500~7800です。格の高いシートですと、当然ながらもっと高くなります。

そして私は、事情があって帰りは、日曜日(6月27日)に12時00分正午出発の浜松駅から東京駅までの高速バスに乗りました。東京⇔浜松の普通鉄道運賃が4510円、私は、当日にバスのチケットの予約と購入をして、クレジットカード決済による割引があり、3870円でした。乗ったバスの会社は、前掲のジェイアール東海バスの東名ライナーです。4列配置のバスでした。ただしかなり空いていたので、4列でも3列のバスよりもらくなくらいでした(苦笑)。こういうことは、ちょいちょいあります。

それで東名ライナーの標準運賃がこちらによると3950円、京王バスと遠州鉄道の共同便(新宿出発)が「特割」で3300円、「通常」で4000円とあります。時間は、東名ライナーが4時間19分、もう1つが4時間29分です。JRですと、浜松駅正午出発に近い電車でみてみますと、こちらによれば12時27分発が17時18分東京着、12時10分発がおなじ17時18分着であり、4時間51分、あるいは5時間8分です。普通電車あるいは快速とかですと、バスの方が安いししかも早いわけです。おまけに普通電車でしたらシートもバスの方がいい。これでは、私のように鉄道に乗るのが大好きな人間でもない限り、バスに乗りますよね。いや、青春18きっぷをつかえる時期ならともかく、これからは私もバスを使いそうです(笑)。

なお大阪⇔東京なら、JRの通常運賃は8910円、この記事執筆時点(2021年6月28日午後9時40分過ぎ)でこちらで検索したところによると、6月30日の最安値(3列のシート)が3900円です。

>3列エコノミーシート(足元が狭めの席)

とはありますが、それにしたって

>全席充電コンセント又はUSBポート付!

仕切カーテン付

ゆったりリクライニング

ブランケット貸出(当面の間、貸出中止)

使い捨てスリッパ&アイマスクをプレゼント

とあるくらいでそう悪くありません。

>乗車時間:7時間50分

とあり、JRの普通電車であれば、同じ6月30日で、10時40分大阪駅発で20時47分新宿着で、10時間7分の乗車時間です。11時発なら、同じ時間の着で、9時間47分になります(こちらより)。これではバスの方がずっといいよね。

まあ正直に言うと、新幹線はともかく在来線に乗るのが大好きな人間(=私)からすれば、やはり鉄道の移動がいいのですが、私のように年がら年中そこら中をほっつき歩いていると、やはりいかに安く移動するかということが最大の問題のわけで、青春18きっぷのシーズンなど以外では、やっぱりこれからは私もバス移動が中心になるかなあ。深夜バスは、正直かなり苦手なのですが。

そうなると夜行列車が厳しくなるのも理の当然ですね。最近昔の映画を観る機会が多く、すると夜行列車に乗るシーンが多いわけで、そういうのをみるたびに「ああ、夜行列車の時代はいいなあ」などとつまらんノスタルジーにふけるわけです。何ともつまらんはなしです。ただ最近の報道によれば、欧州では夜行列車が復活している兆しがある、ともいいます。下の記事は、ちょうど先日6月26日に発表された記事です。

ヨーロッパに「夜行列車黄金時代」はやってくるか
衰退一転し復活の動き続々、新規参入会社も

今後どうなるかはわかりませんが、私としてはまた欧州に渡航できるようになったらぜひ乗ってみたいと思います。ほかにも

欧州で夜行列車専門の鉄道会社が登場、環境配慮で出張者がターゲット、短距離フライトは終焉か 【外電】

欧州で夜行列車の復活相次ぐ CO2排出抑制、政府後押し

などいろいろ記事があります。私は、夜行寝台列車は、ハバロフスク⇔ナホトカを往復したのと、東京→大阪間を「銀河」に乗っただけです。「銀河」については、廃止直前に記事を書きました。

廃止直前の寝台急行「銀河」に乗る

まあ一般の夜行列車はいろいろ乗りましたが。

そんな過去の記憶はともかく、海外に行けないので日本国内を移動することが多いので、これからは高速バスを多用することになりそうです。というわけで、これからもいろいろなところへ行ってっりょこうきを書いていきますので乞うご期待。

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福祉とか保険とかの関係の本やパンフレットには、このような古典的な男性・女性の姿が出てくる(若干は、進歩も見られる?)(追記あり)

2021-06-28 00:00:00 | Weblog

古い本ですが、地元の図書館でこのような本を見かけました。

こんな服着た家族いまどきいないんじゃないのと思いますが、そうでもないんですかね。2007年の発売の本です。

以前次のような記事を書きました。

あるジェンダー意識

NHKのジェンダー意識の1例(ね、ニュースを読むNHK女子アナはスカートしか着用しないだろ)

いまどきこういう服の子どもはいない(と思う)

あるジェンダー意識(大阪編)

ほかにも同じような記事はいろいろ書いていますけど、まあなんだか1970年代の服装という感がありますね。下の記事参照。

長きにわたって読まれている絵本からしてそうなのだから、1970年代のテレビ番組がそうであっても何ら問題ではなかったのだろう

その写真でご紹介した1974年の富永美子(現冨永みーな)は、まさに典型的なその時代の女の子の服装なのかもです。上の記事とは違う写真をご紹介。

前回と同じ『ウルトラマンレオ』第5回です。黄色い吊りスカートをはいている女の子が富永美子です。

ボランティア活動保険のイラストを。出典はこちら

以前紹介したイラストと比較すると、車椅子を押す女性がパンツ(ズボン)なのは進歩(?)ですかね。下は、2019年の放課後児童クラブの保険のチラシ

以前紹介したイラストと比べると、やや服装が現代的になりましたかね。このあたり改善(?)されているのかな。

この関係について私も継続的にみていきたいと思います。

記事更新日の追記:bogus-simotukareさんがこの記事に関連する記事を出してくださいました。

「ジェンダーとイラスト」関係ニュース、いろいろ

その記事で紹介されていることについて若干の論評を。

母ちゃんはエプロン姿じゃなくていい!新聞の4コマ漫画家が「ジェンダー」をアップデートした - 琉球新報デジタル|沖縄のニュース速報・情報サイト

>琉球新報に2004年から連載中の4コマ漫画「がじゅまるファミリー」。10歳のうーまくー(わんぱく)少年マンタを中心に、3世代8人家族が繰り広げる日常をハートウォーミングに描くこの漫画に、ちょっとした変化が起きている。

 わかりやすいところでいえば、半月ごとに変わるタイトル横のイラストが3月1日から12日まで「ジェンダー平等の社会へ」のメッセージになった。
 その他にも、エプロンとスカート姿が定番だった母親の「てぃだ子」がズボンをはいていたり、料理や洗濯といった家事のシーンに男性陣がごく普通に登場したりするようになった。
 作者のももココロさん(53)は社会の変化に合わせて「漫画もアップデートしていきたい」と理由を語る。

(中略)

一連の報道に触れ、ももさんは単行本など自分の過去の作品を読み返した。母親のてぃだ子はスカート姿が多く、家の中ではエプロンを着けて家事もほぼ一人でこなしている。時々父ちゃんの「泡盛(あわもり)」が洗濯や買い物をすると「母ちゃんは風邪でもひいているのかね」「いいお父さんだね」というような周囲の反応も描かれていた。

(後略)

私以外にも、同じようなことを考えている方がいてそれなりに反応してくださっているのは大変いいことですね。国民的マンガ(『サザエさん』とか『ドラえもん』とか)ですと、アニメーションは続いているとはいえ、作者も死亡していますし、いまさら大幅な変更はできないでしょうが(『ドラえもん』は、若干服装が現代的になっています)、それ以外のものについては、作者の方々も少しはそういうことを考えていただいてもいいかもしれません。

女性パイロット、男性保育士... 性別の「役割分担意識」解消へ。内閣府がフリーイラストを配布 | ハフポスト2021年05月10日

>「官民を問わず資料などで使われるイラストには、性別による固定的な役割分担に囚われたものがあった」
ハフポスト日本版編集部
「パイロットは男性、保育士は女性」などといった、性別によって役割を規定する固定観念の解消につなげようと、内閣府男女共同参画局が様々な職業や生活シーンの男女別フリーイラストの配布を始めた。

内閣府男女共同参画局は「身近な資料に使ってもらうことで、草の根的に役割分担意識の解消につながっていければ」と話している。

記事で紹介されているイラストを。女性パイロットと男性保育士です。

ほかの内閣府のイラストは、こちらを参照してください。

確認した限りでは、女性はみなスカートでなくパンツ着用のようですね。けっきょくジェンダーうんぬんということを言い出せば、自然にそうなるということなのでしょう。もちろんこのイラストでは、故意にスカートを排している部分もあるのでしょうが、おそらく意識せずともパンツ系になるのではないか。飛行機関係では、パイロットばかりでなく客室乗務員もパンツ系OKになるみたいですから、正直個人的には残念な気もしますが、物事はそういう風にすすむのであろうと考えます。そしてこれは、日本だけの問題ではありません。イタリアでもそういうところがあるようです。6月20日ですから、まさに配信したての記事です。

教科書の登場人物、性差別では? 出版社が多様性を模索:朝日新聞デジタル

記事は、イタリアの記事を翻訳したものであり、朝日による前説を。

>NPOのスパークニュース(パリ)の呼びかけで、世界13カ国の報道機関15社がジェンダー平等社会の実現に向けた特集「Towards Equality」を展開します。新型コロナウイルスの世界的流行で深刻化する、根強い男女差別や職場、家庭における「男らしさ」「女らしさ」という固定観念――。各国のジェンダー平等の最前線の取り組みに関する記事を世界で同時発信していきます。朝日新聞では紙面とともに、朝日新聞デジタルでも随時、記事を掲載します。今回はイタリアのメディア「コリエレ・デラ・セラ」の記事を掲載します。

> 台所に立つお母さん、仕事に出ているお父さん。だらしないけどとても勇敢な男の子、恥ずかしがり屋できちんとした女の子。天文学者や弁護士、郵便局員、料理人などどんな仕事にも就ける男性。専業主婦や母親、まれに学校の先生や美容師もいる女性――。これらは1950年代を思わせる単なる固定観念だろうか。数年前までイタリアのほとんどの小学校の教科書でこうした表現を見かけることは珍しくなかった。今でも昔ながらの教科書をめくると、まるでタイムスリップしたような気分になる。

おそらく世界中同じようなところがあるのでしょうね。私もいろいろ今後も考えていきたいと思います。bogus-simotukareさんありがとうございます。

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北京・天津紀行(2014年12月~2015年1月)(65)

2021-06-27 00:00:00 | 旅(中国本土ー広州・深圳以外)

なかなかいい建物です。

古い建物と高層ビルのミスマッチがいいですね。

最近の中国は、あんまり自転車は見かけません。

映画のロケーションとかに良さそうです。

馬車も走ります。

当然ですが、馬車の馬は、競馬のサラブレッドと違いがっしりした体格です。

いい建物のあるエリアです。

旧英国租界ですかね。解説文が、中国語と英語はともかく、韓国語(朝鮮語)であって日本語がないのが何とも。

まだまだたっぷり散策します。

(つづく)

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北京・天津紀行(2014年12月~2015年1月)(64)

2021-06-26 00:00:00 | 旅(中国本土ー広州・深圳以外)

さらに散策します。

こうやって写真を見ていると、この頃の利用しているカメラは、性能が悪いので色のコントラストが弱いようなきがします。

カップルの写真はやはり外せません。

クラシックな建物も、その後ろに最近の建物があると、やはりそのそぐわないところが印象に残ります。

なかなかいい建物です。

女性が手を組んでいると、これはやはり写真を撮らないではいられません。

中国国旗がわりとおおく掲げられているのは正月だから? この日は2015年1月2日。

犬もいます。

このような光景もシャッターチャンスです。

自転車で移動販売?

私は買いませんでした。

私が自慢してもしょうがないけど、なかなかいい建物でしょう。

(つづく)

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日立での家族6人への殺人と九州の実子2人と養子1人の殺害の事例もひどいにもほどがある

2021-06-25 00:00:00 | 社会時評

先日こんな記事を書きました。

想像を絶する最悪の事態だと思う(加害者家族の死)

それで加害者家族の死ではなく、児童虐待・DVが事前にあったということではないのかもですが、これもひどい事件ですよねえ。

>茨城・日立の妻子6人殺害初公判 被告「記憶がない」無罪主張

毎日新聞 2021/5/31 20:03(最終更新 5/31 20:03) 

 2017年に茨城県日立市の県営アパートで妻子6人を殺害し、建物に火を付けたとして、殺人と非現住建造物等放火の罪などに問われた同市の無職、小松博文被告(36)の裁判員裁判初公判が31日、水戸地裁(結城剛行裁判長)であり、小松被告は起訴内容について「記憶がなく、分からないとしか言えない」と述べた。弁護側は、被告が心神喪失状態にあったとして無罪を主張した。

 起訴内容の認否に先立ち、弁護側は被告が勾留中の18年11月に心肺停止となり、事件当時の記憶を喪失したと指摘。「訴訟能力がない」として公判停止を求めたが、地裁は「意思疎通は可能」と退けた。

 検察側は冒頭陳述で「あらかじめ包丁やガソリンを準備した計画的な犯行。直後に出頭して具体的に供述した」と指摘した。弁護側は「妻との別れ話から善悪の判断能力が失われ、事件当時も心神喪失状態にあった。凶器は自殺のために購入したもの」と主張した。

 小松被告は、今回の事件前に偽造運転免許証で預金通帳を作るなどした詐欺罪にも問われ、裁判の長期化を避けるために区分審理されていた。この裁判でも弁護側は公判停止を申し立てたが、結城裁判長は訴訟能力を認定し、21年3月に有罪の部分判決を言い渡している。

 起訴状などによると、小松被告は17年10月6日未明、自宅で妻の恵さん(当時33歳)と同3~11歳の子ども5人を包丁で複数回刺し、玄関付近にガソリンをまいて放火、死亡させたとされる。判決は6月30日の予定。【森永亨、長屋美乃里】

この事件については、被告人が手記を書いて、ネットにもアップロードされていますね。

【前篇】日立妻子6人殺害の父親が寄せていた手記 「私はなぜ家族を殺めたのか」

【後篇】「妻が最後に発した言葉は、娘の名前でした」 “無罪主張”の日立妻子6人殺害の父親が寄せていた手記

かなり長い手記ですので読むのも正直けっこう面倒なのですが、読んだ限りでは、この被告人はやや知的障害、あるいは精神障害、発達障害の可能性があるように思いますね。この種の重大な刑事事件を起こす人物は、なんらかの精神の問題を抱えている人が多いのでしょうが、この人物もその例かと思います。

いずれせよ子どもを殺すのはまずいだろ(宮崎の家族3人殺しも、特に子どもを殺したのが最高レベルに裁判官・裁判員に悪印象を与えました)と思いますが、5人も子どもを殺してしまってはねえ・・・。まさに究極の児童虐待・DVになったわけです。

日立の事件の犠牲者も、長女は、奥さんの連れ子とのことですが、なにがどうしてこういう悪い事態になったのか。そして死刑の求刑に(当然ながら)なっています。記事を。

>日立市の家族6人殺害事件 36歳父親に死刑求刑
06月17日 12時20分

4年前、茨城県日立市の県営住宅で家族6人を殺害したうえ放火したとして殺人などの罪に問われている36歳の父親に対し、検察は「完全な責任能力があり、強固な殺意に基づく冷酷かつ残虐な犯行だ」などとして死刑を求刑しました。
水戸地方裁判所で開かれる裁判員裁判で死刑が求刑されるのは初めてです。

茨城県日立市の無職、小松博文被告(36)は平成29年10月、日立市の県営住宅で、妻の小松恵さん(当時33)と長女の夢妃さん(当時11)、長男の幸虎くん(当時7)、次男の龍煌くん(当時5)、そして双子で三男の頼瑠くん(当時3)と四男の澪瑠くん(当時3)の合わせて6人を包丁で刺して殺害したうえ部屋に火をつけたとして殺人と放火などの罪に問われています。
17日の裁判では、はじめに恵さんの父親が意見を述べ「事件から心に大きな穴が開いている。恵や孫たちの幸せを奪った被告への憎しみや事件を防げなかった後悔は今も消えない。一番厳しい刑罰を与えてほしい」と訴えました。
続いて、検察は「完全な責任能力があり、強固な殺意に基づく冷酷かつ残虐な犯行だ」などとして死刑を求刑しました。
平成21年に裁判員裁判が始まってから、水戸地方裁判所で開かれる裁判で死刑が求刑されるのは初めてです。
午後の裁判では、弁護側の弁論のあと被告人の最終陳述が行われる予定です。
裁判は17日で結審し、判決は今月30日に言い渡される予定です。

昨日判決があり死刑の判決となった福島の事件は、死刑が確定するか微妙ですが、こちらは死刑確定が濃厚でないか。それにしてもなぜこのような短絡的な犯罪をして、こうなるのか。どうしてこのような、まったく後先のことを考えない、最悪にもほどがあるという事件になるのか。

上にも書いたように、このような事件をしでかした人物は、往々にして知的障害や発達障害の類いがあります。たぶんこの被告人も、いろいろ安易な人生を生きてきたのだなと思います。

というようなことを考えていたら、こちらもひどい事件ですねえ。

>9歳養子への傷害致死容疑で父親再逮捕 飯塚・鹿児島3児死亡

2021/6/18 12:12 (2021/6/18 13:47 更新)

 福岡県飯塚市と鹿児島市で2月、子ども3人の遺体が見つかった事件で、福岡、鹿児島両県警は18日、養子の男児(9)に暴行を加えて死なせたとして、傷害致死と死体遺棄の疑いで、父親の無職田中涼二容疑者(41)=飯塚市伊川=を再逮捕した。田中容疑者は、実子の幼児2人を殺害したとして逮捕、起訴されている。
 
 再逮捕容疑は1月上旬以降、自宅などで、小学3年の翔(ひろと)さんに頭や太ももを拳で繰り返し殴るなど暴行を加え、2月16日、外出先で外傷性ショックにより死亡させ、遺体を自宅に放置した疑い。「子育てのストレスが爆発して暴行してしまった」と容疑を認めているという。

 福岡県警によると、田中容疑者は昨年12月に離婚し、大翔さんと実子2人との4人暮らしだった。

 大翔さんの遺体は2月25日、県警の捜査員が自宅で発見。司法解剖では死因は病死とされたが、詳しく調べた結果、暴行を受けたことで死に至ったと判断した。遺体には複数のあざがあり、暴行によるとみられる胸部の骨折も確認された。

 大翔さんの遺体発見後、田中容疑者は鹿児島市にいることが判明。同26日、捜査員が滞在先のホテルの部屋に入ったところ、田中容疑者は4階から飛び降りて重傷を負った。室内で、首を絞められるなどして殺害された長男翔(れんと)ちゃん(3)と長女(ひな)ちゃん(2)の遺体が見つかった。県警は、田中容疑者が、大翔さんの死を機に自暴自棄になり、2人と無理心中を図ったとみている。(木村知寛、山口新太郎)

こちらもねえ、養子も気の毒ですが、実子もこんなことで親から殺されて、まさに哀れにもほどがありますね。田中容疑者は元暴力団員だとか、田中容疑者の元奥さんも相当な人間だとかいろいろ報道されていますが、まさか暴力団構成員だったり奥さんが殺人犯だったからといっても、ここまでひどいことをするというのはどういうことか。まったくどうしようもない。

それにしてもこのブログでも数回記事にしている宮崎の一家3人殺し(義母、奥さん、子ども)の犯人(奥本章寛死刑囚。死刑確定で、現在福岡拘置所に収監中)も、殺害にいたった理由はいろいろあるにしても、子どもの殺害はまさに究極のドメスティックヴァイオレンス(DV)です。子どもには文字通りなんの落ち度もないわけで、まったく気の毒きわまりない。ともかく主観的な親の判断で子どもが殺害されるというのも、本当にひどい話です。殺人なんて、よほどのことがない限り殺される側に落ち度なんかありはしませんが、子どもはなおさらです。

気になった話

ある死刑判決事件の背景(追記あり)(再度の追記)

「あの日がなければ・・・」と後悔すること(宮崎家族3人殺害事件の死刑が確定した)

ある加害者家族・被害者遺族の叫び

「宮崎家族3人殺害事件」の死刑囚の声

この記事で取り上げた事件の犯人たちは、死刑か無期かと思いますが、殺害したときはそんな後先のことを考えたりはしません。本当に困ったものです。

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2か月弱死が伏せられていたのだから、立花隆もたぶん世間的には「過去の人」だったのだろう(外地・旧植民地で生まれたり育った人たちもどんどん亡くなっている)

2021-06-24 00:00:00 | 書評ほか書籍関係

立花隆がお亡くなりになりましたね。NHKのHPより。

>ジャーナリスト・作家 立花隆さん死去 幅広いテーマ取材
2021年6月23日 17時54分 

田中内閣退陣のきっかけになったと言われる「田中角栄研究」をはじめ、政治や科学、医療など幅広いテーマで取材や評論活動を行ってきたジャーナリストでノンフィクション作家の立花隆さんが、ことし4月、急性冠症候群のため亡くなりました。80歳でした。

立花隆さんは昭和15年に長崎市で生まれ、東京大学を卒業したあと出版社の文藝春秋に入社しました。

入社から2年余りで出版社を離れたあとも取材活動や記事の執筆を続け、昭和49年に現職の総理大臣だった田中角栄氏の金脈問題を膨大な資料を検証して追及した「田中角栄研究」を発表して大きな反響を呼び、田中内閣が退陣するきっかけになったと言われています。
その後も鋭い着眼点と徹底した取材をもとにしたルポルタージュを次々と発表し、扱うテーマも政治だけでなく、最先端の科学や医療、宇宙や脳死など多岐にわたり、「知の巨人」と称されました。

平成7年からは東京大学の客員教授を務めてユニークな講義で多くの学生たちに学びの大切さを伝え、各地の大学でも講演するなど若い世代の育成にも力を注いできました。
平成19年にはぼうこうがんが見つかったことを公表し、病気や死をテーマにした作品の執筆やドキュメンタリー番組の制作にも携わってきました。

家族によりますと、立花さんは糖尿病や心臓病などを抱えて入退院を繰り返したあと旧知の病院で入院を続け、4月30日、急性冠症候群のため亡くなったということです。

80歳でした。

(後略)

最近消息をあんまり聞かなかったのですが、やっぱり体調が悪かったんですかね。昨年から今年にかけても著書は出版していますが、世間にそれなりのインパクトを残した本は、『武満徹 音楽創造への旅』が最後か。

これはなかなかできのいい本のようですが(読んでいません)、ただ取材自体は(なにしろ武満徹へのインタビュー本ですから)だいぶ昔なわけで、ここ最近は読書の話とかは書いても本格的な取材本とかは厳しかったのでしょう。

それで私の思うに、こういうことを書くと立花ファンは怒り出すのかもですが、タイトルにも書いたように、世間的には立花隆って過去の人だったのでしょうね。最近は、死をだいぶ後になってから公表する例が多く、先日亡くなった小林亜星も死から2週間ほど伏せましたが、彼はここ数年来完全に引退状態でしたからね。立花も、彼のWikipediaにリンクされている彼のサイトも、そこに注釈がされているようにすでに閉鎖されています。それで、先ほどのNHKの報道の続きを。

>家族がHPで詳細を公表 
立花隆さんが亡くなったことについて、家族が23日朝、立花さんの教え子が運営するサイトに詳細を公表しました。

それによりますと、立花さんはことし4月30日の午後11時38分、急性冠症候群のため亡くなりました。

亡くなるまでのいきさつについては、「長年 痛風、糖尿病、高血圧、心臓病、がんなどの病気をかかえ、入退院を繰り返してまいりました。一年前大学病院に再度入院しましたが、本人が検査、治療、リハビリ等を拒否したため、旧知の病院に転院しました」と説明しています。

この病院で立花さんは「病状の回復を積極的な治療で目指すのではなく、少しでも全身状態を平穏で、苦痛がない毎日であるように維持していく」という院長の考えのもとで入院を続け、4月30日の夜に看護師が異常を感じて院長に連絡をとったものの、到着を待たずに急逝したということです。

葬儀は家族のみで執り行ったということです。

このあと立花のジャーナリスト、ライター仲間の談話が紹介されていますが、それは略します。本多勝一氏は登場していません(苦笑)。当たり前か。NHKだからね。

それはともかく、立花は、つまりは治療を放棄したといえばよくないですが、緩和ケアに徹したということですかね。治療して治る見込みがあればいいですが、それがないのではそういうやり方もありなのでしょう。私もそうしようかな?

個人的な意見を言うと、やはり立花は、80年代までが華でしたかね。70年代~80年代の彼は本当に「すごい」といえると思いましたが、90年代以降はそのころのすごさを再現することはできませんでした。それは仕方ありませんが、立花もそのあたりは内心忸怩たるものはあったと思います。

ところでWikipediaに次のような記載がありました。

漫画家赤塚不二夫と『週刊プレイボーイ』で対談したが、初対面ながら共に、満州から引き揚げ出身でもあり意気投合している。立花自身それなりに面白い体験だったと自著に記している

立花って、北京にいたのであって「満州」ではないのではと思いましたが、そのあたりはともかく。立花は1940年生まれですから、1942年に中国に渡り46年に日本に帰ってきたわけで、彼が記憶に残っているのは、北京滞在時の後半なんですかね。立花の著書を読めばそのあたりはわかるのかもですが、立花隆は、戦前戦中に外地、旧植民地、「満州国」に生まれたり育った人たちの1人でした。そういう人たちの中で一番若いのが、1945年生まれの櫻井よしこあたりですかね。彼女は敗戦後の1945年10月26日に、フランス領インドシナ ハノイで生まれています。

1931年生まれで大阪出身の山田洋次は、2歳で満州へ渡り、日本への帰国もありましたが、最終的に1947年に大連から帰国しています。五木寛之は、1932年に福岡県に生まれ、まもなく日本統治下の朝鮮に渡り、最終的に1947年に引き揚げました。立花と同郷(水戸市)の梅宮辰夫は、満州国ハルビンに1938年に生まれています。三船敏郎は1920年に中国山東省青島に生まれました。彼は、1940年に陸軍に入隊して、広島宇品港に招集され、初めて日本の土を踏んだのです。有名・無名たくさんの人たちが立花、赤塚、櫻井、そして山田や五木、梅宮、三船のような立場だったわけです。興味のある方は、Wikipediaの「日本の引揚者」を参照してください。

1945年生まれである櫻井よしこも今年76歳ですからね。まさにどんどん亡くなって行く時期ですね。山田洋次は今年90歳、五木寛之は今年89歳です。

立花隆も、80歳というのは早死にではないですし、やるべきことはやったといっていいのではないか。彼の著書には勉強させてもらったし、これからもそうさせていただくかと思います。立花隆氏のご冥福を祈ってこの記事を終えます。なお、こういう記事を書いていてこんな本紹介するかと思うかもですが、紹介するのが私です。2001年に出版された本です。

立花隆先生、かなりヘンですよ―「教養のない東大生」からの挑戦状 

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4月末のデカ盛り紀行が中途半端だったので、また名古屋へ行くことにする(これからの初冬の旅行の計画)

2021-06-23 00:00:00 | 旅(国内)

ほんと好きだねえ、飽きないねえといわれそうですが、4月末の大型連休に行った名古屋でのデカ盛り紀行ですが、身内に不幸があったので、遺憾ながら切り上げたので、飽きずに名古屋でデカ盛りをまた食べることとしました。こちらの記事に書いたとおりです。まあ私も飽きない人間ですが、そういうことをするのが私にとっての数少ない楽しみですから、ここはやっぱり行くことにしました。行ったらまた記事にします。

それで7月以降の遠出をまた考えます。上の記事に書いたことの繰り返しになりますが、多少は固まってきたので。

とりあえず8月の初め頃に、九州方面に行き(行きのLCCのチケットは取りました)、8月末か9月初め頃に北海道あるいは青森に行き、10月はじめくらいにJR西日本のローカル線に乗る・・・というところまで考えています。具体的には、九州方面の行きの航空券までしか手配していませんが、いろいろ頭の中で考えています。8月の初めの旅というのは、前に記事を書いた宮崎方面の旅になります。ただ実際にどこに行くかはなんともいえません。

ただ九州では九州新幹線に乗ろうかなとは思います。あと山形か秋田の新幹線に乗って、来年最後の新幹線に乗れればです。あと滋賀県に行きたいですね。滋賀は、まだ宿泊していない県の1つですから、ここは私としても宿泊したいところです。

そして、これはいつ行くかは未定ですが、今年も京都で紅葉を見物します。昨年の記事を。

2020京都の紅葉(北野天満宮)

2020京都の紅葉(龍安寺)

2020京都の紅葉(鷺森神社)

どこかへピンポイントで紅葉を観るというより、そのとき見頃の紅葉を観ることになるかと思います。年末年始の旅行は、全く未定です。また九州かな。

2021年は、ずいぶんしばらくぶりに1日たりとも海外に滞在しない年になりそうです。これから数年このままでしょうが、しょうがないから、47都道府県オール宿泊を達成できればです。

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「ウルトラシリーズ」のロケ地の現在(いま)(五本松編)

2021-06-22 00:00:00 | 映画

前にこんな記事を書きました。

「赤いシリーズ」「ウルトラシリーズ」のロケ地の現在(いま)(成城・祖師谷編)(追記あり)

今回は、『ウルトラマンレオ』でロケ地としてよく利用されていた狛江市の「五本松」へ行ってみることにしました。こちらには、

>ここは、調布の映画撮影所にも近かったので、かつては時代劇のロケに何度も使われたことがある有名な場所でした。
黒松と多摩川が織りなす風景が見事な情景を醸し出します。日本人が愛する川辺の原風景です。

とあります。そしてここは、「ウルトラシリーズ」でもやたらロケ地として使用されました。とくに『ウルトラマンレオ』では、メインのロケ地でした。時に特訓の場として、時に敵と戦う場として、ほかにもラストに登場したり、いろいろ出てきました。『ウルトラマンレオ』のファンを自称する私としては、ここはやはり行ってみないとなあとずっと考えていまして、ついに先日行ってみたのです。

「五本松」への行き方は、鉄道でしたら小田急電鉄小田原線狛江駅 か和泉多摩川駅 のどちらかから向かいます。和泉多摩川駅の方が近いのですが、この日は狛江駅から行って帰りは和泉多摩川駅へ向かうというコースを取ることとしました。

狛江駅にあった地図です。

途中あった趣のある民家です。

ひいひい歩いて五本松に近づきます。

徒歩の人、自転車の人たちもいます。

こちらです。

この日は非常に暑くて私もひどく消耗しました。

松の保護のため、柵ができてしまったのが、残念なところです。

対岸に高層住宅ができたので、昔と比べると情緒がなくなったという指摘はいろいろされます。が、このようにスケッチをしている人もいます。

こういうあたりで、『ウルトラマンレオ』主演の真夏竜氏ほからが1974年~75年にかけて、熱い撮影をくりひろげたのです。

空を見上げると、空の青さが目にしみます。

本当は芝の日陰のところで寝転がりたいくらいでした。

こういったマンションが対岸にできているので、現代劇ならまだしも、時代劇ですとカメラアングルの問題およびCGでの対処なども必要になるかと思います。

帰りは、和泉多摩川駅へ向かいます。

暑くて大変です。

これからもいろいろなロケ地を定期的に訪問していきますので乞うご期待。

(つづく)

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万引きとかの依存はここまでひどい

2021-06-21 00:00:00 | 社会時評

先日こんな記事を読みました。

>万引癖を克服できず、相談もついには無視され「孤独」 30代女性、決意した死【東尋坊の現場から】
2021年6月12日 午後7時00分

 コロナ禍による「孤独」が新たな社会問題になっており、日本でも英国に続いて孤独担当相が置かれ対策に乗り出しましたが、この長引くコロナ禍の生活になじめない女性や若者による自殺者が例年になく増加していると社会問題になっています。ここ福井県坂井市の東尋坊でも特に女性による自殺企図者の増加が見受けられ、5月中には3人の女性による自殺企図者を発見・保護しました。

■万引癖が治らず…

 5月下旬のある日、日没を迎えようとしている時間でした。小雨が降る中、傘もささず30歳代・女性が一人で岩場に向かって行く姿を発見したため思わず声掛けしました。相談所で話を聴いたところ、「小学3年生の時に適応障害と診断され、以来精神科医の入退院を繰り返しています。現在A型の障害者施設で働いていますが、万引き癖が治らず、これまでに5回ほど店員に見つかり警察沙汰にもなりました」と打ち明けました。

 女性は、万引きは悪いことだと分かっているものの、天から「盗っていい」と言う声が聞こえてきて盗んでしまうと言いました。今回も、天から「あなたが欲しいものは盗ってもいいよ…」とお告げがあり、スポーツジムで他人のバックから現金を盗んでしまったそうです。警察の取り調べを受けている最中で、このことで作業所のケースワーカーに相談しましたが無視され「辛くなり自殺しに来ました…」。女性は「天からのお告げ」を受けての万引き癖を克服することに困難を抱えていました。

(後略)

もう1つ万引き関係で悩んでいる人も紹介されているのですが、その人は継続的な万引きでない内容ですので、紹介は略します。

それにしても

>天から「盗っていい」と言う声が聞こえてきて盗んでしまうと言いました。今回も、天から「あなたが欲しいものは盗ってもいいよ…」とお告げがあり、スポーツジムで他人のバックから現金を盗んでしまったそうです。

ねえ(呆れ)。

以前の私なら、「なにを馬鹿なことほざいているんだか」と呆れかえるばかりでしたが、最近はそうもばかりも言っていられなくなりました。過日にこのような記事を書きました。

たぶんだが、この埼玉県警深谷署の署長は、摂食障害者の万引き常習犯に近い精神状態ではないか(追記あり:「愛情では依存症は治せない」は至言だと思う)

そこで紹介した江川紹子記事に、こんなくだりがありました。前記事では紹介しなかった部分も追補して引用します。

>もう私は大丈夫……そう思っても、自由に食べ物が手に入る環境に戻ると、症状はぶり返した。「吐いちゃいけない」と思うと、余計に吐きたい衝動にかられる。どこからか「吐け!」という”悪魔のささやき”が聞こえた。その”声”は、万引きへと彼女を突き動かすスイッチにもなった。

>結婚式の直前に……

 幸せの絶頂期。それが暗転したのは、結婚式を3週間後に控えて実家に帰った後だった。実家で母親と喧嘩になった。それが引き金になったのかもしれない。東京に戻り、職場の上司を訪ねる際の手土産を買おうとデパートに入った時、あの「吐け!」という声が聞こえた。その後の記憶はない。気がつくと、和菓子を万引きしたとして、警備員に捕まっていた。

 これまでの事件も、万引きする時のことはほとんど覚えていなかった。店内のビデオを見ると、自分が商品を盗っているのは確かなのだが、どうしても状況が思い出せない。後に、2つの医療機関から「解離性障害」と診断された。摂食障害は、このように他の障害や病気と重なる場合もある。

 B子は、前科もあることから、常習累犯窃盗罪で起訴された。結婚は破談になると覚悟した。けれども、すべてを知った婚約者は、「病気なら治せばいい」と言ってくれた。彼の両親も、「娘として待っている」という言葉を伝えてくれた。

(中略)

裁判は、一審が懲役2年の実刑判決だったが、控訴。結婚後に立ち直った姿を見せて、控訴審で執行猶予をつけてもらうことを目指した。

 ところが……。

反省や決意や誠意では克服できない病

 勤務先が北関東に変わった夫との新婚生活が始まった。環境の激変で、ストレスがたまり、またもや食べ吐きの衝動を抑えきれなくなった。ある日、買い物に出掛けると、また「吐け!」の声が聞こえた。

 はっと気がついたら、警備員に捕まって、店の事務所に連れて行かれていた。カバンにパンやお総菜を詰め込んでいたのだった。

 「またやってしまったのか……」と激しく落ち込んだ。もう死ぬしかない、と思い詰めた。夫は「僕がいてもダメなのか…」と失望し、離婚を告げた。

 控訴審での執行猶予はもちろん認められず、新たな事件も合わせると、服役期間は3年半と決まった。人生のどん底だった。

というわけです。手に負えないとはこのことでしょう。

たぶんですが、福井の女性も、なんらかの解離性障害の類いがあるんじゃないんですかね。めったなことはいえませんが、幻聴が聞こえてそれで精神に何らかのスイッチが入って万引きに走るというのは、やはりそれ相応の精神障害があると解釈して問題はないのではないか。

たとえば私なんか、「吐け!」と幻聴をきいたって吐きはしないし(=万引きもしないし)、「盗っていい」という声がきこえたって「いや、盗っちゃまずいでしょ」と思います。当然でしょう。ところがその「当然」が通用しないのが、このような世界のわけです。本当に困ったものです。

実際、同じく私が前記事で引用した原裕美子の万引きの話の、引用しなかった部分をちょっとご紹介してみます。なお引用文中「昨年」とは、2017年のこと。

>治療は一定の効果を見せていたが…
 捕まるたびに、罰金の額が増えるなど処分は重くなった。そして、昨年11月、宇都宮地裁足利支部で懲役1年執行猶予3年の判決を受けた。この裁判中から、専門病院に入院して治療を受けていた。一通りのプログラムが終了し、退院したのが昨年暮れ。食べ吐きの症状は続いていたが、万引きの衝動はなくなっているのを彼女自身も感じていた。

 裁判官と約束したように、買い物は家族と行くように努め、1人で外出する時にはバッグは持たず、財布だけを持って出るようにしていた。

 そんな今年1月中旬、新聞のネット記事の中で自分のことに触れられているのをたまたま目にした。「裁判は終わったのに、まだマスコミは自分のことを追いかけているのか…」と思った。常に誰かに見られているようなストレスが高じて、まもなく退院後初めての万引きをした。

上の記事が事実であれば、執行猶予付きとはいえ懲役判決を受けて、しかも専門病院に入院までしていたにもかかわらず、

>退院したのが昨年暮れ

>1月中旬・・・まもなく退院後初めての万引きをした。

というわけであり、彼女が万引きをやめていたのは、せいぜい1か月くらい、多分それ未満でしかないわけです。いやはや、万引き依存というのはどれだけ人間を狂わせるのかです。だいたい

>「裁判は終わったのに、まだマスコミは自分のことを追いかけているのか…」と思った。常に誰かに見られているようなストレスが高じて

といいますが、それならなおさら万引きなんかしちゃだめじゃないですか。まさに自殺行為だし、事実そうなったわけです。そこまで万引き依存というのはひどいわけです。

ただこういうのを読んでいると、なら自分でどうにかしろという感もしますね。すぐ医者と弁護士に電話し、「精神的にまずい状況にある」と説明して入院の手配を頼み、家族には「万引きしそうなので、入院するまで絶対外出しない」とか宣言して、ベッドに身体を縛り付けるくらいのことをしたらどうか。「そこまでするか?」って? そこまでするのです。この時点で原裕美子が仕事をしていたのかどうか知識がありませんが、していたとしても職場に事情を話して、しばらく休ませてもらうしかないでしょう。クビだと言われたら仕方ないじゃないですか。もはやそんなことを言っている場合ではない。仕事を失うよりまた万引きをして社会的信用を失う方がよっぽどまずい。そこまでは言わずとも、万引きしそうになる際には、それを阻止するためにいろいろなことをするというのは、下の本にも書かれていました。

万引き依存症

こちらの本はすごいですよ。読み応えがあります。万引き依存症に興味のある方は必読の本かも。たとえば万引きの衝動が収まっていた女性は、かつて万引きをしている際はいつも大きなバッグを持っていて、それを防ぐため小さいバッグしか持たなかったのですが、娘さんの結婚式の際に大きなバッグを持ったら万引きしてしまった(そして捕まった)とか、すさまじい話が満載です。

依存症のすさまじさは、もちろん万引きに限りません。自宅をリバースモーゲージのような形で売って得た金で1億円の車を買って、それから何年かして近所に100円を恵んでもらうような生活状態に陥り、生活保護受給者になりまもなく孤独死した元予備校講師である佐藤忠志氏(浪費癖、ほかにアルコール依存などもあり。彼が死の直前にひどくやせていたのは、たぶん酒ばかり飲んでいてまともな食事をしていなかったからです)、社会人野球時代に性犯罪(家宅侵入の模様)をして会社を追われ、ドラフトからも忌避、独立リーグで努力して認められてせっかくNPBに入団させてもらったのに、またまた性犯罪をしてしまい実刑判決となった堂上隼人(たぶん性依存症)といった拙ブログに繰り返し登場した人たちもいるし、またほかにもいろいろな人たちがいます。彼(女)らは、正直「手に負えない」「始末に負えない」「依存症は死ななきゃ直らない(これ冗談じゃなくて、ある程度の真理です)」「お話にもならない」「どうしようもない」人たちです。依存症を治すためには、ご当人がそれ相応の覚悟をしなければいけないわけですが、たぶん前出の佐藤氏などは、とてもそんな治療や入院などするつもりはなかったのでしょうね。ある段階で、死へまっしぐらだったのでしょう。

もういいとおっしゃるかもですが、こちらの記事はどうか。

元ヒスブル・ナオキ、性犯罪再犯事件公判での検察官の激しい追及と応酬

Hysteric Blue(現在解散)のリーダーだった二階堂直樹(改姓した模様)が、性犯罪で懲役12年の判決を受けて服役、服役中にも更生の意思を月刊誌に手記としてよせていたのですが、出所4年ほどでまたまた性犯罪を起こしてしまったという最悪・最低にもほどがある事件です。それで上の記事からちょっと印象に残ったことを抜粋して引用します。

>予兆とカウンセリング
 被告人は、あくまでも尾行がメインで、一瞬さわって逃げようと思ったのは最後の瞬間だと説明したが、検察官は、前の事件の時も背後から近づいたことや大声を出されて逃げたことがあった、今回も同じではないかと詰め寄った。

 初公判で弁護側は、今回の事件はあくまでも痴漢行為であって、強制わいせつ目的ではない、と主張した。それに対して検察官が反撃したのが今回の公判だった。

 私は逮捕翌日にもナオキに接見したし、その後も話を聞いていたが、事件を起こした当日の前から何度か女性の後をつけたりしていたことは知らなかった。本人は「尾行した時点で再犯と重く受け止めるべきだったのに、事件当時は、これぐらいならと考えてしまっていた」とその日も証言していたが、そういう行動が何度か続いたというのは考えるべきことであったことは確かだろう。

 以前接見した時に「予兆があったのでカウンセリングを受けようかとも思っていた」と語っていたが、今回の公判でそういうことだったのかと思った。

 今回の検察側との応酬を含めて、ナオキの行動をどう考えるべきかは、性犯罪の再犯を考えるうえで大事なことだ。今後、情状証人の出廷を含めて裁判はまだ続けられる。

樹月さんの感想と取り組み
 帰り際、樹月さんと話をした。樹月さんは「R3で学ぶリスクマネジメントの観点から言うと、深夜に外出すること自体が避けるべき行動だし、まして酩酊するほど飲酒するなどもってのほかだ」と語っていた。「R3は、刑務所で学習して完結するものではなく、社会生活の中で実践し、知識を血肉化させるところまでもっていかなければ、実際に再犯を防ぐことはできない」とも話す。

 樹月さんも性犯罪で長期の服役を経て出所した人だが、現在も定期的にカウンセリングを受けている。そして、性犯罪の再発防止のために何か活動ができないかと、いろいろ考えているところだった。

 樹月さんは一方で、ナオキの証言を傍聴していて、「かつて裁判に臨んだ時の過去の自分を見せつけられているような感じがした」とも語っていた。「自分がそうだっただけに、どうして彼がああいう話し方、ものの考え方をしてしまうのかもよく理解できる」とも言う。

(後略)

記事に出てくる「樹月さん」という人物は、二階堂と同様に性犯罪をした人間で、現在更生中です。その人が 

>深夜に外出すること自体が避けるべき行動だし、まして酩酊するほど飲酒するなどもってのほかだ

とおっしゃるのは、まさにごもっともとしかいいようがないですね。堂上も、入団時は禁酒していたのですが、理由はともかくなし崩しで酒を飲むようになったという話もあります。犯行時では酒は飲んでいなかったらしいという話も聞きますが、やはり酒を飲むようになったことに代表される精神のゆるみが、彼の性犯罪再犯につながった要素の1つであるのは確実だと私は思います。万引きでも、万引きを再犯する人は、自分への戒めがだんだんにゆるんでくるところがあるという趣旨のことは、前掲書にも記されています。

いずれにせよこのような事件は、まさに損得などということとは次元が違うのですからひどいですね。自分はしなくても、夫奥さん子ども親ほかがする可能性もある。いろんな意味で困ったものです。

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