ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

79歳の生活保護保護受給者が、定額給付金を孫の中学入学祝のためにとっておかなくてもいいと思う

2024-07-06 00:00:00 | 社会時評

これまた「おいおい」の記事ですね。前半を引用します。

食費切り詰め焼き魚から缶詰に 物価高と生活保護減額に苦しむ受給者

2024/6/24 08:00(最終更新 6/24 12:25)

 物価高が進む中、生活保護受給者が切りつめた生活を強いられている。生活保護費の引き下げを巡り、国を相手取った訴訟にかかわる2人の受給者に話を聞いた。

 国が2013~15年に生活保護費を引き下げたのは憲法が保障する生存権に違反するとして、国や自治体に減額決定の取り消しを求めた大阪訴訟で、大阪市の小寺アイ子さん(79)は原告団長を務める。

 同市旭区の千林商店街近くで1人暮らしの小寺さんは、手押し車を押し、ゆっくりとした足取りで買い物に出かける。

 月約11万円の生活保護が頼りで、4万5000円の家賃や別に光熱費がかかる。最近はスーパーの焼き魚が400円近くに値上がりしたため108円の缶詰を選ぶようになった。「物価高の影響でしょう。夜は総菜が割引販売されますが、店に並ぶのが体力的に難しくなった」

 看護助手など仕事を転々としながら2人の娘を育て、50代から守口市や旭区でカラオケ喫茶店を営んだ。心臓や肝臓の病気で働くことが難しくなり、69歳から生活保護を受給。薬の副作用で股関節の病気にもなった。

 外食は2カ月に1度で、検査で訪れる病院の食堂でうどんを食べる。カラオケ喫茶店の常連客だった知人から誘いもあるが、交際費のゆとりはなく断っている。新型コロナウイルス禍で支給された定額給付金の一部を孫らの中学祝いに贈るため蓄えている。

 今の生活は「単に生かされているだけ」と、悔しく、やるせなさを感じることもある。「人が生きていくためには栄養のある食事、友人や家族と交流することが大切だと思う」

(以下略)

後半も興味深い記事ですので、よろしければお読みになってください。

それで私が「おいおい」と思ったのがこちら。


新型コロナウイルス禍で支給された定額給付金の一部を孫らの中学祝いに贈るため蓄えている。

さすがに「おいおい」ですよねえ。79歳の独居で生活保護を受給している女性が、いくら一部とはいえ定額給付金を、孫の中学入学祝のためにとっておかなくてもいいでしょう。私がこの人の娘(あるいはその配偶者)なら、「そんなことはしなくていいから、自分のために使ってくれ」といいます。当たり前でしょう(苦笑)。こんなのまるっきりの老人虐待になりかねない。前にこんな記事を書きました。

三千万円孫へ贈与しておいて、金がないと寝ぼけたことをほざかれてもしょうがない

タイトルでわかるように、


「一人娘のたった一人の孫」だからと贈与
夫に先立たれ一人暮らしの知人の一人娘に、結婚8年目にしてやっと男の子の孫ができました。
いずれはこの孫にお墓の面倒もみてもらおうと、生前贈与のつもりで教育資金贈与をすることにしました。

その後すぐに、2人目の孫も誕生して喜んでいたところ、娘から

「この子も同じようにしてやって」 と言われたそうです。

自分のために使おうと思っていたお金を…
彼女は数年前から緑内障で、左右の視界が悪く階段の上り下りがつらかったこともあって、20数坪の3階建ての家を処分してワンルームのマンションに移ろうと思っていた矢先でした。

迷った挙句、そのためのお金1,500万円を2人目の孫にも同じように、教育資金として贈与しました。

「家を売れば何とかなるだろう」と思っていたところ、1,000万円にも満たない見積もり価格で、中古マンションも買えない状況になってしまいました。

「貯金は底をついてしまったから、節約しながら細々と生きていくしかないわ。あと何年生活保護のお世話にならずに生きて行けるかしら」 と、会うたびに寂しそうな笑顔をみせます。

という始末です。3,000万円贈与して、金がないとか「貯金は底をついてしまった」なんていわれたって、馬鹿も休み休みいえというレベルのお粗末さだと思いますが、これ完全に親への虐待じゃないですか。上の記事中


家を売れば何とかなる

って、なんで孫のためにそこまでする羽目になるのか。子どもも、自分が親が何をさせているのかわかっているのか。

経済的な虐待というのも世の中にはいろいろあります。このブログで何回も取り上げている元予備校講師だった佐藤忠志氏は、晩年自宅をリバースモーゲージのような形で売却し、その金で1億円と称する高級車を購入してしまい、それに佐藤氏の奥さんが激怒、DVしたと通報されて警察から逮捕され、釈放された時はすでに奥さんは家を去っていました。ご当人は、物理的な暴力のみがDVだと認識していたのかもですが、生活の当てがないのにそこまでしでかしたら、これではお話にもならんでしょう。佐藤氏は、2019年に生活保護受給となり、その年の9月某日(正確な日付は不明)に孤独死しています。

佐藤氏はちょっと別格にひどいといわざるをえませんが、生活保護受給者の母親からいまさら入学祝をもらわなくてもいいかと思います。が、つまりは、この娘の家も、生活保護受給はしていないかもしれませんが、たぶん非常に貧しい家計なのでしょうね(苦笑、いや、笑っては悪いか)。だから79歳の生活保護受給者の母親からの祝い金にも期待してしまうと。まったくひどいものです。

それでですよ、こちらはどうか。

ある種の見栄みたいなものもあるのかもだが、そのあたりは自分で律するしかない(「孫破産」)

またこのパターンか(孫破産)

給付金を入学祝にすることにより破産することはないでしょうが、あんまり自分の子どものために自分の親に負担をかけるものではないと思います(苦笑)。ほんとそう思います。


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