今日は『太陽の帝国』からでこのセリフを選んでみました。このセリフは…。
ミランの娘のドクシルがウツボスープを持って家にやってきたことに不審を覚えたテジュンはミランを呼び出すと、何の魂胆があるのか訊ねましたが、ミランは何も知らなかったため、テジュンは質問を変えて、ドクシルはどこまで秘密を知っているのか、と訊ねました。するとミランは、全てを知ってる、と答えましたから、驚いたテジュンは、言ったのか、と追及しました。そこでミランが、話の流れでそうなった、と答えたため、怒ったテジュンがミランを責めた言葉がこのままセリフになります。
ただこの直後、開き直ったミランは、そうだ、私は無知だ、ならあなたは?賢いくせに悪行ばかり重ねる、無知じゃない人が何故?、とやり返しました。
ソクラテスの言葉までが登場するのが、さすがはなんでもありのマクチャンドラマなのですが、それにしてもレベルが高いですね。これ、続くミランのセリフとセットになってるのです(と思われます)。ソクラテスは、「無知は罪なり、知は空虚なり、英知持つもの英雄なり。」と言ってます。つまり、「無知は罪なり」と言ったテジュンに対して、暗に、知識を持っていても悪行に使っていたのでは意味がない、と言ってるように思えます。
マクチャンドラマは、復讐、出生の秘密、破滅、交通事故の繰り返しだ、と批判されることも多いですが、とんでもない!それこそ無知は罪なりです(笑)