マグリットの空と雲

旅,空,猫,馬,Champagne&美酒,美食,art,色,海&船…時にsurrealな、好きなもの写真雑記帳。

色気の漂う山

2007-10-30 | Sky/空・雲・夜空
山梨側から眺める富士山は、男性的と表現されることがある。 けれども、この日の富士は、とても女性的に見えた。 五合目の少し上で、ほぼ垂直に塗り分けられた富士 前日の台風が、こんな化粧を施したのだろうか。 雪化粧は、白粉のように際立って白く、 丁寧に刷毛で塗られた、舞妓の襟足のように、 ハッとするほど端整な美しさと、ドキリとする艶やかさを兼ね備えていた。 この日の空は雲ひとつない晴天。 富士に . . . Read more

秋晴れの富士山

2007-10-29 | Sky/空・雲・夜空
河口湖にほど近い、三湖台から見た富士山 台風一過のこの日 空は澄み渡り、スコーンと抜けて、どこまでも碧く、 富士山は、冠雪した山頂からゆったりと広がる裾野まで、くっきりとその輪郭を見せていた。 五合目くらいまでほんのり紅葉した山肌と、その少し上に一直線の雪化粧 週末通過した20号は、雲を拭い、朝晩の冷え込みが、一気に秋を富士に運んできたようだ。 . . . Read more

三湖台より南アルプス、八ヶ岳を望む

2007-10-28 | HorseRiding/乗馬・お馬
季節外れの台風が去った後、空気は澄み渡り、雲ひとつない絶好の行楽日和。 西湖に近い紅葉台から三湖台まで、乗馬で一時間くらいのトレッキング。 ススキの揺れる展望台からは、大きくそびえる富士山と、眼下に西湖、本楢湖、精進湖の三湖に、紅葉し始めた青木が原の樹海、正面に重なるうっすら冠雪した南アルプスの峰、甲府の町の向こうには八ヶ岳までがくっきりと見えた。 360度、大パノラマの絶景かな。 ..... . . . Read more

きりんの首

2007-10-27 | Art/芸術・絵画
まるで向こうの 大きな松の枝に向かって 首を伸ばし 葉をほおばっているような きりんの像 よく見れば、舌を伸ばしていた ゴハンまで、あと少し・・・ at 東京都庭園美術館 . . . Read more

美しい亡骸

2007-10-26 | Photo/写真
まるで、科学博物館の骨格標本かと思うほど、 きれいに白骨化した馬の亡骸 歩いて見つけられる範囲に、骨盤や大腿骨も残っていた。 骨って美しいなぁ、なんて思いながら、また接写していると、 ガイドのお兄さんも、ここが首かぁ、標本みたいだね、と、 近くの骨を並べて、笑っていた。 自然の広く残るモンゴルの大地は、時に惨く、残酷にも見える。 しかし、ビオトープのサイクルの中で失われる命に、無駄なものなど . . . Read more

日の昇るを待つ河

2007-10-25 | Sky/空・雲・夜空
わたしが一番、贅沢だと思う時間 それは、朝日が昇るのを待つ時間。 ふだんなら、一番熟睡していて、いつの間にか朝日が高く昇ってしまっているわたしの生活。 しかし稀に、ふと目が覚めた時が外はまだ暗く、しかし東の空だけが朝になろうとしているころだったとき、ちょっとラッキー!ちょっと得した気分になるのだ。 眠かったはずの眼はしばし醒め、刻々と色を変える東の空を、朝日が昇るのを待ってしまう。 朝がめっぽ . . . Read more

屋敷を見守る眼

2007-10-24 | Art/芸術・絵画
旧朝香宮邸の庭の隅、木陰に佇む豹 屋敷をじっと見つめる端正にして賢そうな横顔は 生きているかのようだ エドゥアール・サンド作【座る豹】 at 東京都庭園美術館 . . . Read more

世界を魅了したティファニー

2007-10-21 | Art/芸術・絵画
世界のティファニーTIFFANYがニューヨークで創立して、今年で170年なのだそうだ。 ロンドン、ギルバート・コレクションでの開催から始まった世界巡回展が、いよいよ日本に上陸、今、東京都庭園美術館で開催されている。 庭園美術館は、旧朝香宮邸として建てられたアール・デコ様式の残る建物で、その装飾を見るだけでも、十分価値のある歴史的建造物。 とくに、正面玄関のガラスのレリーフはわたしの好きなラリッ . . . Read more

伸ばせば手が届きそうな・・・

2007-10-20 | Sky/空・雲・夜空
標高1800m、モンゴルの高原の頂上で見た空は、 今にも手が届きそうなほど、雲はぐっと近く、 しかし、手を伸ばせば、空はずっと遠く。 空は澄み切ってどこまでも碧く、 雲は綿のように軽く柔らかそうだった。 in ホスタイ(ホスターノロ)国立公園 . . . Read more

ねこのいる風景 in モンゴリア

2007-10-18 | Cats/ねこ
モンゴルでは昔から、遊牧民は犬を飼っていた。 狼から家畜を守る番犬、群れを追う牧羊犬、役に立つからだ。 だから、何も出来ない猫には目もくれなかったとか。 しかし最近、ネズミを捕る猫は、意外にも役に立つということに気づいたそうだ。 今では、猫を飼っている遊牧民も多いとか。 この猫も、ゲルの周りに穴を掘るトビネズミを追っていた。 . . . Read more

扉の向こうの世界

2007-10-17 | Photo/写真
右も左も、どこを切っても同じような草原のキャンプ。 窓のないゲルに光を取り込むのは木の扉一枚。 あとは、分厚いフェルトに包まれたゲル。 木枠の向こうに外を眺める。 額に入った風景画のような牧歌的な景色。 草以外何もない、静かな場所。 殺風景? いや、とんでもない。 家の前を、犬が駈け寄り、羊がたむろし、牛が横切る。 見る度に違う景色が目の前に現れる。 それは、内と外で違うまるで世界にいるよ . . . Read more

家路につく大群衆

2007-10-16 | Travel-Trip/旅
西に傾き始めたころ、 目に入るだけで、ざっと500頭ほどの羊と山羊の大群が足早に移動していた。 どうやら、飼い主の下へ向かって、帰るところらしい。 羊たちは、丸いお尻を振りながら、トコトコ走る。 仔羊、仔山羊たちは、親について行こうとトットコと必死に駈ける。 チャッチャッ! 後ろから馬で追うと、ちょっとペースを上げていた。 モンゴルでは、馬も牛も山羊もほとんどの群れが無人だった。 動物たち自 . . . Read more