仕事のパートナーが突然亡くなった。
片付けをしていると、知りたくない真実が出てくる。
私が関わっていた仕事をする前の話しは、時々聞いていた。
休憩時間や、たまにいくランチ。
仕事が早く終わり早めのディナー。
ビールジョッキを片手に昔の話を聞いたことがある。
◯◯放送局で、△△番組の企画を出して採用されて3年間働いた。
雑誌関係で働いた。釣り関係の情報誌を作った。
信じていたけれど、そうではなかった。
遺族が年金事務所で調べたところ、パートナーが話していた仕事に彼が就いていた記録はなかった。
真実は。
1年働いて1年遊び歩く。
そんな生活をダラダラ過ごしていたことがわかった。
学生の頃、メキシコにいって天然石の研究をしていた。ということもウソ。
彼が海外へ行った記録はなかった。
彼の話を信じていた自分が惨めだ。と最初は思った。
でも、次第にバカらしくなってきた。
彼のウソついて、それを責める相手はもう居ないのだ。
しかし、
彼は何人に、夢の話をしてきたんだろう?
彼のオチのない人生。
リアルだからこそ、落としどころがないんだろうなー
一日中働いていたパートナー。
土日もずっと働いていた。
そんな彼の働いていた姿を帳消しにしてしまう彼のウソ。