仕事のパートナーは突然亡くなった。
彼のガラケーで遺族を探して娘と息子にたどり着いた。
亡くなってから病院にかけつけてくれた彼ら。
随分と会ってなかったことを何度も話してくれた。
会いたいと連絡してもドタキャンされていたそうだ。
これは伏線だったのだろうか?
彼らには家族ができ、幸せな生活を送っている。
そして、家族を守ることが一番優先されるというのだ。
雲行きが怪しい予感がした。
彼らは病院の支払いも拒否。
守るべくは、妻や子どもたちだからだと言う。
彼らが子どもの頃は仕事のパートナーはどうだったのだろう?
まったく教育費を払わなかったのだろうか?
息子に聞くと大学院の授業料を払ってくれなかったそうだ。
娘に聞くと、初めの結婚が十代。住むところを借りてくれたそうだ。
始めての結婚に失敗して心が乱れたときは、子どもと共にカナダに数年滞在していたこともあるらしい。その時に援助もしてもらったそうだ。
しかし、これらは昔の話なのだそうだ。
仕事のパートナーである私が立て替えたものは、個人的なことから仕事関係まである。
彼らは相続放棄するので、すみません。
と、言って去っていった。
私は頭の整理をする暇もなく、事業所の片付けを進めた。
ようやく一息つけた最近である。
ようやく遺族に怒りを感じてきている。
仕事のパートナーは、信じられない生活をしていたことも分かってきた。
ウソばかりの生活だった。
だからって、相続放棄するのでって他人に丸投げしていいのだろうか!
亡くなった人に借金があり、相続人が全て相続放棄した場合、財産管理人をたてなければならないらしい。
財産管理人が貯金などを調べて、借金の精算にあたるそうだ。
遺族の彼らが、その事に気づいてくれるとよいなー
なんて淡い期待もしてなくもない。
しかし、私は生きていくことにエネルギーを使うべきだと自分に言い聞かせている。
そろそろ仕事をする生活にシフトチェンジする時期がきたと思えるようになった。
これからの私の人生。
焦ってもダメだ。
しかし、確実にに前に進みたい!