撮影日;2014/03/24
撮影場所:都立・殿ヶ谷戸庭園 東京都国分寺市南町2-16
百合科。
山地に生えて赤紫色の花が下向きに咲きます。花は陽のあたるとき
のみ開き、くもった寒い日や雨の日は開花しにくいが曇ってても
温度が高めだと開花する。なかなかデリケートな花です。
種子が地中に入ってから平均8年目でようやく2枚の葉を出して開花。
花のあと、5月頃に葉も枯れたあとは、ずっと次の年の3月頃まで、
球根のまま休眠する
このように、早春に他の花に先がけて花を咲かせ、逆にまわりの木々や
草がすっかり緑になる季節になると地上から全く姿を消してしまう植物
のことをヨーロッパでは「スプリング・エフェメラル”春のはかない命”」
や「エフェメラルプラント”短命植物”」と呼んでいる。
エフェメラとは「かげろう」のこと。
昔は、球根から”片栗粉”を採っていたが、今では片栗粉はジャガイモ
サツマイモの澱粉から作られてます。
本物の「片栗粉」は薬局で売っており、片栗粉は消化がよく上質なので
漢方薬として病後の滋養用に使われてます。
江戸時代の本には「病人飲食が進みがたく至りて危篤の症になると
カタクリという葛粉のごとくなるものを湯にたてて飲ましむ」と書かれて
あったそうです。(資料:季節の花より)