メテレスキー！

明治４４年(1911)１月１２日、新潟県高田で
一人の男はこう声をかけた。

「メテレスキー！」
　（スキーを履け）

そして日本のスキーの幕が上がった。

この男の名は、
　テオドール・エードラー・フォン・レルヒ少佐

オーストリア・ハンガリー二重帝国の将校で、
日本で初めて本格的なスキー術の指導を行った
軍人である。

もともと、日露戦争後の交換将校として来日した
のだが、日本陸軍としては、八甲田山の訓練中の
事故の苦い経験もあり、レルヒのスキー技術に

注目し、その技術の向上を目的として、
この高田での訓練となったという。

レルヒが伝えたのは、ツダルスキー直伝の、
リリエンフェルト式スキー術で、一本杖（単杖）
である。

現在主流の二本杖の技術（アールベルクスキー術）
は、この後1930年来日の、ハンネス・シュナイダー
がもたらすことになるが、それはまたの機会。

今回は、野沢温泉にある日本スキー博物館の
特別展のご案内です。

平成２２年１０月１日から
　　　　　平成２３年３月３１日まで
（木曜日休館、若干変更あり）

日本スキー発祥１００周年記念特別展
「メテレスキー！　～　レルヒ少佐と一本杖」

実物資料盛り沢山で開催します。

貴重な展示品もいろいろあるとか。
ぜひ、見に来て下さいね！

清風館はこちらから
http://seifukan.jp/


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