洋画家 吉田緑 ーWeb Photo Diaryー

日常の出来事、目にする花々の私感、様々のことを徒然に・・・

年賀状の整理に思う。。

2009年11月15日 | 日常のこと
この時期は年々増える年賀状の整理に追われますが、一年を振り返るのにはいい時なのかもしれません。もう何年もご無沙汰になっている方のことを一枚の年賀状を眺めながら、他に音沙汰のないことを何よりと思う事・・

しかしながら例年よりも早い今年の紅葉に、足早に通り過ぎる秋とある方の思いを重ねあわせ、ついつい手が止まってしまいます。。

昨年のお正月にお会いしたとき、病状は小康状態にあるものの長くはないご様子、老いた身に看病の大変さをおっしゃっていました。
今年のお正月にその年賀状が届いた時は、何とか新年をお迎えになられたのだという安堵で、実は恥ずかしながらその一句の重さ、辛さをあまり感じていなかったのです。





「延命に延命を重ね酒知らず
     只々庭の草を除りゐる」







そして先日、喪中のはがきが届きました。


戦地にも行かれているこの方は、当然いろいろな方の死と向き合われて来られたことと思いますが、やはりこの短い一句の中にしっかりと詰まった奥様への想いをあらためて感じました。。

共にお元気だったご夫婦の姿を初めて拝見したときからもう5年が経ちます。。






※写真は、この秋一番に冷え込んだ今朝の散歩にてー
端麗な山容から丹波富士の名で親しまれている「牛松山」を朝の光に浮かべて。。 (標高629.2メートル)

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2 Comments

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こんばんは (くんま)
2009-11-16 17:04:47
年賀状・・・早いものですね。
つい此間年賀状って言っていた気がするんですが・・・
この一句は色々と詰っていますね。
短い文章ではあるが、中身は深いと思います。
いい句だなって、自分には書けない句です。
多分何も残さずに逝くんだと思います。
それを思うと昔の人は偉いですね。
時世の句、今の世に残す人はどれだけいるか・・・
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寒くなりましたね。 (ミド)
2009-11-16 22:27:18
くんまさんへ
早速にコメントありがとうございます。
書いた事がない私には、ホントこうした短い制約のある中に思いを込める俳句や和歌や川柳、短歌や詩などを書ける人を尊敬します。


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