個展で・・

今年ももう早３月です・・
今年はこちらでは本当に雪がよく降りましたが、
さぁ、もう雪はおしまいでしょうか・・
暖かさが待ち遠しかったはずなのに、ちょっぴり寂しいような感じです。

さて日々いろんな忙しさの中個展の準備してきましたが、もう明日には画商に作品を送ります。
よく聞かれることですが、「額はどうえらばれますか？」
私はキャンバスを画商に送るだけで、そこで額をコーディネートしていただきます。
ですから、私は展覧会場に行って初めて衣装をつけた娘（笑）に会うというわけです。それはひとつの楽しみです。
「素敵に着飾ってもらったなぁ！」「孫にも・・」etc.

それともうひとつの楽しみは、観に来ていただくお客様との会話です。
普段はアトリエで黙々と描いています（？）から、自分の絵を前にして
いろいろな方と出逢い、私の絵の感想を聞けてうれしいです！

ちょうど昨年に同じ頃、この池袋東武の絵画サロン（6F１番地）で個展をしていたときに出逢った少年を思い出しました。


彼は当時小学校を卒業したばかりで、もちろんお母様と一緒でした。
ちょうど春休み最後の日曜ということで、日頃忙しくお仕事をされているお母様が、息子のことを不憫に思われて、朝から「どこかへ出かけよう」ということになったそうです。

それが、「美術館に行ってみたい」なんですョ！
もっと、他に行きたいところあるでしょう？中1の男の子なんですから・・
うちの子でもそんなこと言ったことないのに・・と思いました。

すごくおとなしそうな子で、お母さんも「美術館に行きたい」という返事は予想外だったそうで、不思議だとおっしゃってました。
そこで、お母様がたまたま美術館に行く前にデパートに用があって近くを通りがかられ、彼に引っ張られて私の会場に来られたというのです。

それが、彼の眼差しはとてもきれいで熱心さがすごい勢いで伝わって来たのです。
そしてかなり随分と長く観てくれていました。
その後、お母さんとも彼ともいろいろお話でき、お母様がそろそろ・・って催促され始めたのに、彼がいつまでもその場からたとうとしなっかったのがとても印象に残っています。素直にうれしかったです。

その後、彼はどちらの展覧会に行ったでしょうか・・
お勉強に行くなら、「レオナルド・ダ・ビンチ」展、いろんな絵を観に行くなら「オルセー美術館」展、とアドバイスしましたが・・
ちょうど前日に2つ美術館へ行ってた私のお勧めはモネのある「オルセー・・」って。

彼は今頃どうしているでしょうか？
美術部に入ってがんばってるかなぁ・・
またいろんな方に逢えるのが楽しみです


写真は、個展の案内状のはがきです。

You Tubeからまたひとついい曲を「出会いのかけら 」- ケツメイシ