豊橋市・長坂市長が改めて新アリーナ計画は中止/公約に沿った内容で1期目の方向性示す/豊橋公園のあり方について検討
2024/12/03
豊橋市の定例議会は2日に開会し、長坂尚登市長が本会議で初めての所信表明に臨んだ。新アリーナ計画を中止すると改めて表明するなど、ほぼ市長選の公約に沿った内容で1期目の方向性を示した。
演壇に立った長坂氏は、市長として第一に始める取り組みに「新アリーナ計画の中止」を挙げ、「早期の契約解除に向けた手続きを進めてまいります」と従来の説明を繰り返した。「球場や武道館、テニスコートの再整備を含む豊橋公園のあり方について検討いたします」と付け加えた。
このほか公園内の吉田城址(じょうし)の土塁や石垣の保全・修復を行い、「吉田城100年復元計画」として寄付などの支援を募ることに言及した。
市内の人口減、特に児童生徒の減少は避けられないとして、「小中学校再編という難しい課題に対し、まずは地域の方々との対話を始めていきます」と述べた。スクールバスの導入も検討する考えを示した。
自治会やPTAの負担軽減とスリム化については、市民と行政、市民と学校の連携のあり方を整理するとした。
市営の合葬墓の設置を検討する方針を示したほか、ごみの戸別収集の実証実験を行うと説明。「誰もが気持ちよく使うことのできる公園を目指してまいります」と述べ、禁煙や除草など維持管理のあり方の見直しに言及した。
駅前公共駐車場の値下げに向けた見直しを検討し、豊橋駅西口や東口、広小路などの再開発を支援すると表明。「まちなかの活性化につなげてまいります」とした。
子どもの権利条例の策定作業を進め、児童相談所の設置に向けた取り組みに意欲を見せた。
豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)に老朽化が進む視聴覚教育センター・地下資源館を集約し、「日本一の科学教育拠点を目指します」と目標を掲げた。