私は、
術後17日目で
仕事に出ました。
仕事と言ってもフルタイムではなく
「お客様に入らなくていいから、リハビリと思って、休みながら、立ってるだけでいいから、出てきなさい。」
と
お店のオーナーに言っていただいたので、その言葉に甘えることにしました。(主治医からも短時間の労働なら
と勧められました)
オーナーは大腸がんの体験者で、お腹を切った人の理解者でもあります。“病気”に気持ちが飲み込まれないように、
“病気”に甘えて
横になりっぱなしにならないよう、早く、完全復帰して元に戻って欲しいと言う気持ちが伝わりました。
とは、言っても、歩くのもヨチヨチで、1歩が自分の足のサイズ分も踏み出せない状態、
出勤を決めたものの、半分は
お休みしたい気持ちでした。
でも、お店にでてみると、仕事への緊張感と責任感、今までやってきたことなので、自分でも驚くほど体が動きました。
仕事のお陰で、通常の生活に戻るのも早かったと思います。
これから始まる
化学療法の副作用への
不安、、、。
体調によっては、お客様にご迷惑がかるので、すぐに、病気のことをお知らせしました。
反応はいろいろでした。
励ましていただいたり、情報を下さったり、体験談をお話しいただいたり、お気遣いいただきました。
中には、目が泳いだり、
涙ぐんでしまう方もいらっしゃいました。
「全部、取って正解よ。」(正直、喪失感でいっぱいの私には一番励まされた言葉でした)
「(乳癌体験者の方)当時は若かったから、再建手術したけど、
術後、体を動かしちゃいけなくて、グルグル巻きで1週間ピクリとも動けなかったのよ。あれは本当辛かったわ。するんじゃなっかったって後悔したわ。」
(
お腹の傷まで見せていただきました)
「友達もあなたと同じ病気だったけど、今はすっかり元気よ
」(元気がでました)
「私の友達は、20年ぐらい前に婦人科系の癌だったの。今みたいに副作用が緩和されていない時代。
シングルマザーで、働きながらの化学療法が辛くて、
化学療法途中でやめちゃったの。でも今も、元気よ。」
(
治療をやめると言う選択肢に驚きました)
「20年以上も前だけど、乳癌の手術をしたの、、、。術後は胸に重い重い鉄板のせてるみたいだった、、、。
今はもう感じないけどね、、。」(お元気なご様子からは、ご病気だったことは想像できません
)
「私、乳癌したんだけど、娘も乳癌になったの、、、。
娘は結婚控えてたから、主治医と話し合って化学療法は拒否したの、、、。元気にしてるわ、、、。心配だけどね。
結局 子供は、まだできないんけどね、、、。」(お嬢様の良いお知らせを自分のことのように喜びたいです
)
「私も卵巣、一つないのよ。」(
えっ、そうなんですか?)
「子宮筋腫の手術で子宮がないのよ。」(
お腹切ってる人ってたくさんいるんだ)
他にもたくさんの方から、たくさんお声をかけていただきました。
自分の病気のことをお知らせしなければ、お客様の病気のお話しをお聞きする機会はありませんでした。
乳癌だったり、病気でお腹を切った方が、なんと多いことか
と驚きました。
そして、ひとりぼっちじゃないことが、どんなに心強いことか、、、。
病気と言う試練を乗り越えて
、みなさん強くて、優しく、美しい
人に話して聞いてもらうだけで「ホッ」としたり、スッキリすることありますよね
「かつら(ウィッグ)」のことじゃなくても、もし、よろしかったら、、、ご遠慮なくメールやコメントをどうぞ
女性の癌患者の為に必要な補整具に医療控除を求める市民運動をしています
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