民主党は財務省に完全屈服した

高橋洋一の民主党ウォッチ
民主党は財務省に完全屈服した

表面的には、仙谷氏と小沢氏との連絡不足ということになっているが、実は国会法の改正を民主党がさぼっていたことが効いている。国会法第39条では、国会議員は、大臣、副大臣政務官等を除いて政府との兼職が原則禁止されており、そもそも、仙谷氏の意向だけで、国会議員は政府機関である行政刷新会議を手伝えないのだ。

   この国会法改正などの「第一歩」ができていないために、例えば、菅戦略相や仙谷行政刷新相が、政治主導の運営を目指し、従来なら官僚が就いていた「事務局長」や「次長」といったポストに民主党議員をつけようとしても、法律上できない状態になっているのだ。「財務官僚の占拠」は、いわば、国会法の制約で生じている間隙に財務官僚が入り込んできたとも言える。

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