平成の悪夢とは

アメリカは共和党トランプから民主党バイデンに大統領が変わったが、対中姿勢はむしろ強硬になっているようです。

トランプ政権では貿易制裁だけで後は全てオッケー、中国が貿易で譲歩するなら人権問題を追及しない姿勢を取っていた。

バイデン政権ではトランプが課した対中制裁はそのままで、人権問題を追及している。天皇訪中ほど中国を利し日本を貶めた事は無かった。
天皇は中国の人権侵害に加担し、日本人を侮辱する発言を30年間続けた
W020190319505485939136

画像引用:http://www.peoplechina.com.cn/zrjl/201903/t20190318_800162256.html 忘れられないあのひととき――両陛下の故宮参観を案内して
中国の人権問題はずっと知られていたがアメリカ、欧州、日本は「儲けさせてくれるならいくらでも人権侵害して結構」という態度を取っていた。
日本は1989年天安門事件で欧米から制裁を受けている中国に、92年(平成4年)天皇が訪中し経済制裁を解除させた。

天皇はチベットやウイグルやモンゴルや満州の人権侵害には一言も触れず、ひたすら謝罪を繰り返したため「日本は悪の国」というのが国際標準になった。


天皇の謝罪がいかに国益を損なったかは、ローマ法王が「キリスト教は悪の宗教です」と毎日言っているようなものでした。

平成の30年間に渡って天皇は日本人を侮辱しつづけ、最後はもう嫌だと言って勝手に天皇をやめた。

これが平成の悪夢で、日本の権威や信義は地に落ちて国民はばらばらになり、経済は衰退し国力も衰えた。


アメリカは日本と貿易紛争を抱えていたため中国や韓国を利用する事にし、「過去の侵略」をたびたび利用した。

レーガン大統領やクリントン大統領は日本が貿易交渉でごねると、「侵略や慰安婦で騒いでくれ」と中韓に依頼したとされている。

日米貿易交渉が難航すると必ず中韓が騒ぎアメリカが日本を非難し、日本は謝罪して不利な貿易交渉を飲むのは儀式化されていました。


アメリカの日本包囲網

慰安婦、侵略、教科書問題などはアメリカが仕掛けた事で、中国と韓国はアメリカと取引していました。

1972年にニクソン大統領が訪中していますが、このニクソンというのは骨の髄まで日本を憎んでいる典型的な戦中派のアメリカ人でした。

ニクソンは1971年8月15日に金とドルとの兌換停止(ニクソンショック)を発表したが「日本が憎かったので8月15日を選んだ」と語っている。


アメリカの歴代大統領の日本への認識はだいたいこんなもので、表向きはニコニコしているが腹の中はどす黒いです。

1930年頃から2010年ごろまでアメリカにとっての敵は日本で、中国は友好国というのがアメリカ人の認識でした。

事態が急展開したのはオバマ大統領の時代で、習近平との初会談で「太平洋を2分割しよう」と提案されて初めてオバマは中国の正体に気づいた。


日本人は3千年前から中国人の正体を知り尽くしているが、アメリカ人はまったくの無知で「中国人は素朴でみんな良い人だ」と考えていたらしいです。

オバマ時代に米中関係は急速に悪化し杭州のG20ではタラップ問題で一触即発になった。

オバマが乗った大統領専用機が9月3日杭州空港に着陸したが、タラップを出す出さないで大問題になった。

中国側はオバマを”犯罪者”のように扱い、空港の隅に止めさせて自前のタラップで降りさせ、出迎えは無く武器を持った警備員が周囲を取り囲んだ。

安倍首相ら他国の代表は空港のタラップ専用車両が横付けし、赤いじゅうたんを敷いて出迎えていた。

今思えばこの時米中の冷戦は始まっていて、中国は「オバマさえ居なくなればアメリカを簡単に攻略できる」と考えていた


杭州空港で、中国はオバマに「1人で降りて来い」と命令し、出迎えも無く絨毯やタラップの使用を禁止した
sty1609040013-p6

画像引用:https://www.sankei.com/photo/story/expand/160904/sty1609040013-p6.html オバマ氏到着でぎくしゃく 赤じゅうたん付きのタラップなし - 読んで見フォト - 産経フォト



アメリカが迫る中国包囲網

だがオバマの次は”中国のスパイ”ヒラリークリントンになる筈だったがトランプ大統領になり、中国の当ては外れた。

ビルとヒラリーのクリントン夫婦は中国との癒着で知られていて、クリントン財団に寄付を集めていた。

中国はクリントン財団に多額の寄付をしてヒラリーの選挙資金も出し、これでアメリカを調略したと思っていた。


悪夢のトランプ時代が終わり民主党のバイデンが大統領になったが、予想に反してトランプよりむしろ反中姿勢を鮮明にしている。

これに加勢したのが欧州諸国で、トランプ時代には英仏独は中国に加担して制裁を食い止めていました。

中国は一時欧州に接近し多額のお金をばら撒いていたが、露骨に支配権を要求するようになり欧州も中国の正体に気づいた


例えば2015年の習近平イギリス訪問では、事前にエリザベス女王自身が面会を断っていたのに、中国側は「女王が合わないなら訪英を中止する」とゴネた。

当時のキャメロン首相は習近平の靴でも舐めかねないほど土下座外交に終始し、勝手に女王と習近平の面会を発表し晩さん会も仕組んだ。

その結果王族らはわざと写真に写るように、居眠りやあくびを繰り返して抗議の意思を示した。


中国を訪問して日本の悪口を言いふらした天皇よりは、エリザベス女王の方が「正しい中国観」を持っていたのかも知れません。

バイデン政権が最近仕掛けているのが中国包囲網で、アジアでは日米豪印がクアッドとして連携している。

アメリカは強固な対中軍事同盟にしたい考えだが、日本とインドは中国に配慮して軍事的な活動をしたくない。

本来なら日本は競争相手の中国を叩き潰す絶好の機会だが、貧すれば鈍するで人間落ち目になると損得も分からなくなる。

日本政府は「中国の機嫌を損ねたら輸出できなくなる」とか「また靖国、侵略問題を言い出す」とかせいぜいそんな事を考えている。

事態はもう「中国を亡ぼすか、日米が滅ぼされるか」しかないのに、「中国の輸出が落ち込む」しか考えないのです。