待望の高温ガス炉 次世代原発、ポーランドで開発へ

反原発派は知らない というより 知ろうともしない

瀬戸弘幸

次世代原子力発電の未来

反原発派は知らない!

原子力発電の可能性

 
【ソロモンの頭巾】長辻象平 待望の高温ガス炉 次世代原発、ポーランドで開発へ
 
 炉心溶融も水素爆発も無縁という安全性の極めて高い革新的な原子炉・高温ガス炉が国内にある。
 
 日本原子力研究開発機構が手塩にかけた「高温工学試験研究炉(HTTR)」がそれだ。茨城県大洗町に立地するHTTRは、開発の第1段階ながら世界最高性能の高温ガス炉。
 
 火力発電と間違えられそうな名称だが、高温ガス炉は二酸化炭素を出さず、電気と水素を生産する能力を持っている。世界が目指す脱炭素社会実現の鍵を握るこの次世代原発が、実用化に向けて大きな「3歩」を踏み出した。
 
安全性が切り札
 
 普通の原発は原子炉の熱を水で取り出す軽水炉というタイプ。これに対して高温ガス炉は原子炉の熱をヘリウムガスで取り出す。
 
 加圧水型や沸騰水型の軽水炉でタービンを回す水蒸気の温度は300度だが、高温ガス炉の場合は950度のヘリウムガスでガスタービンを回す。
 
 だから高温ガス炉という名称なのだ。水は使わないので砂漠にも立地可能。
 
 燃料はウランだが、その形状も炉心の構造や材質も軽水炉とは全く異なるものになっている。
 
 その結果、固有の安全性が備わり、配管が破断して冷却材のヘリウムガスを失っても核分裂反応は自然に止まる。停止後、炉心は操作なしで冷える。全電源喪失が起きても心配ない。これが高温ガス炉なのだ。
 
水素社会に貢献
 
 実用化への“ホップ”が水素製造での躍進だ。
 
 水素はクリーン燃料として期待されるが、天然ガスなどを原料にして生産されると副産物の二酸化炭素が発生する。  水の電気分解で作ればエネルギーロスとコストが問題。水の熱分解でも水素と酸素が得られるが、4千度の超高温が必要だ。
 
 これに対し、ヨウ素と二酸化硫黄を循環的に使う化学反応(IS法)なら900度で水から水素を生産できるので、高温ガス炉の出番なのだ。
続きはこちらで https://www.sankei.com/column/news/200129/clm2001290004-n1.html
 
以上
 日本の原子力発電にはもう未来はないかのように反原発派は言っているが、トンデモナイ話だ。紹介したように夢のような原子力発電所が作られています。
 水は一切使わない。ヘリウムガスで冷却し炉から熱を移しタービンを回す。これまでの原子力発電は大量の水を使うために海岸に作られていますが、水を使わないとなれば、内陸部でも立地可能だ。
 人の住んでいない砂漠においても発電が可能です。安倍政権の成長戦略に原子力発電の輸出があったが、ほとんどその話はとん挫した。トルコが候補に挙がっていたが、国内の原子力発電が次々に停止して、再稼働も出来ないようでは相手にされない。
 このニュースにもあるように、ポーランドは日本と一緒にこの技術開発に努め、今やこの新しい原発では世界の最先端を行く。これぞ日本の将来を切り開く新しい原発技術と言えるでしょう。

 

>“ジャンプ”に相当する躍進が原子力機構とポーランド国立原子力研究センターの間で、昨年9月下旬に締結された「高温ガス炉研究開発協力の実施取り決め」だ。
 ポーランドは工場などの燃料に石炭を多用しているため、二酸化炭素の排出削減に苦慮している。
 そうした事情を背景に、2016年にはエネルギー省の副大臣らがHTTRの視察に訪れるなど、高温ガス炉に強い関心を示してきた。
 現在、同国では高温ガス炉の研究炉と商用炉の建設計画が始動している。ここに日本の技術が共同研究の形で提供されるのだ。
以上引用

 

 国内での原発の新規建設は難しい。しかし、この新しい技術によって再び日本の原発技術が世界で見直される時がそう遠い時期ではなく、近く見られることになります。
 産経新聞だけが見る価値のある新聞です。別に政治だけではなく、この「ソロモンの頭巾」となずけられた科学の解説記事も非常にためになります。
https://www.sankei.com/column/group/column-35966-g1.html
以上

 

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