東京日和@元勤務医の日々
疾走するアジア☆医学と芸術
先週、北京からお医者さんが国立がんセンターに訪問されたらしい。知り合いの先生が中日友好病院のお話を聞いて教えてくれた。中国は今じゃんじゃん病院を建築中。北京大学の病院は38億元(480億円)かけて建築中。外来棟だけで8Fか9F建て。患者さんはうなるほどやってくるらしい。
ついでに、病院の医療機器は国産ではなくて日本製のオリンパスの内視鏡とかGEとか舶来品がそろっているらしい。もちろん、人口がはんぱないので、北京大学の先生は、ERCPしてEST(内視鏡的乳頭括約筋切開術)をして胆石治療を毎年600例するのだとか。日本普通の医師は平均年30例しか経験しない数と比較すると、すごい症例数です。
中国でも昔は全員、医師国家試験の成績順で都市部>周辺部>僻地といったん配置さがれたら、給料も固定、職場も固定だったそうですが、いまや、外科系の医師は患者さんから別途に指名料をもらえるのだとか。
週末になると、周辺部の病院に指導と称してバイトに出かけてめちゃくちゃ稼いでいるそうで、さらに大学病院の医師ともなると、その上に薬屋さんが学会ツアーに引っ張りだしたり、あちこちのシンポジウムのために接待攻勢という・・・昔の日本のようです。
メディカルツーリズムを考えると、日本はそういうダイナミズムがないから、結構大変。でも中国の先生は日本のがんセンターとかに3ヶ月でも半年でも研修したいそうな(だって、毎週週末は観光三昧できるしw)
また聞きでしたが、結構面白い。そのうち日本から外科系医師が中国に腕を磨きに出かける日も近いかも。実際にPTCAとかの件数でも有数な病院に日本から湘南鎌倉病院の斉藤滋先生がデモに出かけています
世界の医療事情は なかなか出てこないようなので これは ありがたい 記事
国内で 医者いじめ ばかり やっていると 気の利いたドクターは いなくなりそうじゃないですか
それも かえって 医療改革につながるかも・・・