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日本と沖縄の分離を目論む朝日新聞の努力
日本と沖縄の分離を目論む朝日新聞の努力
かねてから朝日新聞の夕刊には、日中友好を錯覚させる恣意的すぎる記事が載ると思っていたが今回の記事はひどかった。11月16日から4回に渡って連載された『琉球400年を歩く』は、米軍基地問題との時期的折り合いも含め、“日本の沖縄侵略の定説化”ならびに、中国の覇権主義でしかない東アジア共同体を促進する実に巧妙なプロパガンダ記事になっている。
まず史実について朝日は『琉球王国 1429年に尚巴志が琉球を統一。中国に朝貢し、王に任命してもらう冊封体制に入った。1609年、薩摩藩の侵攻を受け、日本の幕藩体制に組み込まれたが中国への朝貢も継続』と主張し、あたかも中国の属国だった琉球に日本が侵攻したかのような概念をばらまいているが、史実は違う。古くから沖縄は日本と中国の貿易の中継点として栄え、双方に朝貢していた。薩摩侵攻については当時の地政学を振り返る必要がある。大陸ではアヘン戦争が勃発するなど西洋列強がアジア侵略を企て、沖縄を日本侵略の基地にするため虎視眈眈と布石を敷いていたのだ。薩摩藩があせるのも無理はない。座して死を待つより祖国防衛のために立ち上がった日本の日清、日露戦争の背景に酷似する。
第一回目では『苦難の唐旅、福建の上に』という題目で福建省と沖縄の交流、2回目『流・中の蜜月 姿を変え脈々』第3回『“久米36姓”復興に道歩む』では沖縄に流れる大陸の血と薩摩侵攻の酷さを描き、第4回で『台湾人の交流新時代に』で、かつて石垣島と台湾の間に国境はなかったとし地球市民を登場させている。冒頭にあげたメインタイトル『琉球400年を歩く』は『薩摩侵攻から400年にあたるのを機に、シンポジウム「アジアの中の琉球・沖縄400年」が27日に那覇市で開かれる』という一文がすべてを物語っている。現在進行形で行われている中国によるチベット侵略は“進駐”という言葉で濁し、400年前の薩摩侵攻をメインタイトルに持ってくる感性はあきれるばかりだ。さすが人民日報と業務提携しているだけのことはある。
更に一連の記事の目論見を見事に集約しているのが11月19日の外岡編集委員のコラム『文化交流拠点を沖縄に』『東アジア文化共同体を促進するにあたって最適の拠点が沖縄』と断じ、朝日新聞御用学者・姜尚中教授に『中世の古琉球の時代から沖縄は東南アジアは中国と深く結びついてきた。更に「植民地問題や、戦後の米軍基地問題では、朝鮮半島とも密接に連動してきた。東アジアの文化交流を進めるには最もふさわしい場所だ」と朝日が言いたいことを代弁させているのだ。
中国の海洋覇権にとって沖縄、南西諸島ほど邪魔なものはない。ちなみに中国が狙う尖閣諸島は石垣島に属している。そこの大浜市長は「自衛隊は殺人装置」などといって海上自衛隊や米軍の寄港すら拒絶する人物であるから北京政府が喜ぶのも無理はない。
軍拡含め、着実に実行されている中国海洋覇権政策を、よりによって日本の大新聞がお先棒を担ぐことも鳩山首相は“友愛”でくくろうというのだろうか。
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