大島信三
胡錦濤・温家宝体制は磐石なのか
朝日新聞3月1日付朝刊によれば、香港紙明報は、2月29日、<中国共産党中央の複数部門による調査チームが、温家宝首相の家族の「経済活動」について調査し、違法行為がなかったとの結論を党内で公表した、と報じた>という。経済活動の詳しい内容は伝えていないというが、さらに記事をつづければ、<昨年、台湾のメディアが、「温夫人は総額200万元(約3千万円)の宝石を買った」などとする台湾宝石商の発言を報道。宝石商はすぐに否定したが、夫人と宝飾業界との頻繁は交流を指摘する声が出ていた>とか。
このベタ記事には、すくなからずショックをうけた。共産中国は、なんだかんだいわれても、周恩来や朱鎔基、そして温家宝といった勤勉で清廉な宰相に恵まれている、とかねがね思っていたからだ。
博学の産経編集委員でも この認識と
私も すくなからずショック
以下 ご参考までに
温家宝首相、どうして奥さんをシカトするの?(下載共有日報)
中国の温家宝首相。かわいい奥さんがいるのに、いつも単独行動・・・
温家宝首相の張培莉夫人(66)がとてつもない「宝飾マニア」で、大量の宝石を買い込んでギンギラギン状態なのだそうだ。しかも購入先は台湾……。
少なくとも 200万元(約3075万円)相当のひすいの指輪やネックレスなどをガッパガッパ買いまくった・・・
店舗400カ所を抱える中国最大の宝石会社「北京戴蒙得(ダイヤモンド)宝石」の会長も兼任する女性実力者・・・
「清貧」イメージの温家宝首相、実は妻も婿も大金持ち!?
温首相の妻は中国宝石協会副主席を務め、息子は北京の有望なIT企業「ユニハブ」のトップだ。また大連実徳グループのトップを務める婿は、32歳だった2003年に中国の長者番付で15位にランクインしている。清貧イメージの義父にはそぐわないほど、巨額の富を築いた・・・
宮崎正弘
胡錦濤の“皇帝”としての力量は・・・・
「太子党」の利権がつづく中国では、共産党最高幹部の息子らがやっている腐敗。たとえば、温家宝首相の息子は平安保険(中国の生保第二位)の4000万株の筆頭株主。曾慶紅副主席の息子は700億元の不動産王だが、公金600億元を転用疑惑がもたれている
ウィリー・ラム SAPIO
胡温指導部を揺るがす「腐敗とインフレ」で聞こえてきた第二の天安門事件の跫音
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一方、温首相の妻、張培利さんも真珠・宝石の販売業で莫大な利益を上げたが、これも夫の権威を利用してのこと。
長男の温雲松氏は香港最大の財閥「長江グループ」のオーナー、李嘉誠氏の次男、李沢諧氏と組んで、インターネット関連企業を立ち上げた。同社は中国や香港の有力金融機関から資金を融資してもらい、それを元手に株取引で50億元(約750億円)の利益を得た。
胡主席や温首相の権力をバックにした腐敗は表に出ていない。中国では伝統的に、幹部になれば「飼い犬まで天に昇る」と言われる