トモエデンキの屁の突っ張り

関西では役に立たないことを「屁の突っ張りにもならない」と言いわれますが、そんな倉敷の電器店ブログです。

「修理には経験と視力が必要なんです」の巻

2023年03月11日 | 店主
昨日、朝早くから急ぎで洗濯機の修理依頼がありました。


「洗濯機の下にかなりの水が漏れていてたいへんなことになっているので、急ぎで修理にきていただきたいのですが・・・・」


ご購入いただいて6年目の東芝製


きょうの予定を調整してお昼に訪問



洗面所の床は水浸し


水漏れの原因を探るために洗濯機のスイッチを入れてスタート

この時に役立つのが







磁石です。


これを




ここに置きますと、洗濯機は蓋が閉まっていると認識してくれますので、蓋を開けたまま動作確認ができます。


メーカーや機種によっては、このやり方はできません


この洗濯機には





蓋のこの部分にマグネットが埋め込まれていて、蓋を閉めると本体のスイッチが磁力で入るようになっているのがわかります。


で、蓋を開けた状態で様子をみていましたが



いつまでも給水が止まりません





洗濯機は水が止まらなくても、構造的に溢れでることはありませんが

今回お客様は、毛布を洗おうとしていたため給水が止まらず満水になり、浮いた毛布が給水している所にあたって洗濯槽の外へ流れ落ちたのではないかと推測


給水が止まらない原因は

給水弁やコントロール基板の故障が考えられますが、それ以外に

洗濯槽に規定量の水が溜まると給水を止める圧力スイッチの不良が考えられますので


まず、洗濯槽に繋がれた圧力スイッチに繋がれたホースを確認




この部分





これを外して、給水しながらホースに息を吹き込み給水が止まるかテストをします。


結果、圧力スイッチは正常に働くことが確認できました。


で、ホースをよく見ると





小さな亀裂が入っているのがみつかり




目が良くないとわかりませんね


小さな亀裂ですが、ここから空気が漏れてしまうので圧力があがらないと思われます、


本来なら、このホースを交換させていただくのですが、1cmぐらいカットすれば亀裂の部分を取り除けそうなので





ニッパーで切り取って接続


その後、試運転を何度かして規定量の水が溜まると給水が止まるのを確認


今回のような事例は過去にもありましたから、経験からある程度の原因を見つけることが可能なんです。


視力と経験は大事なんですねぇ


ちなみに私は近視
 


きょうはここまで


つづく