平川克美君の『グローバリズムという病』の帯文を書きました。改めて通読して、ほんとうに行き届いた本だと思います。「国を挙げて倒錯する」という光景を僕は生まれてから二度しか見たことがありません。バブルのときと、グローバリズムのときです。イデオロギーでは人は狂わない、金で狂うんです。
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でも、ふつう人はイデオロギーは「妄想」で、金は「現実」だと思っている。イデオロギーに染まっている人も心のどこかで「他のイデオロギーに染まる可能性もあった」ことを自覚しています。でも、「金の現実性」を信じている人はそれ以外の「現実可能性」を信じない。それだけ狂気が深い。
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