携帯で撮った動画の整理をしていたら、
昨夏の花火大会のフィナーレの動画が出てきた。
地元の小さな花火大会だけど、
私にとっては、一年の節目のような感覚で、
この花火を見ながら、今年も半年あまり元気で
過ごせたなぁとか、もう今年も残り半分だなぁとか、
心の中でいろいろと振り返る。
そんな地元の花火大会。
かれこれもう20年足を運んでいる。
初めて行ったのは、大学4年生の夏だった。
当時、付き合っていた彼がいたのだけど、
夏休みになり、お互いに実家へ帰省することになった。
しばらく会えないなぁ…と淋しい思いでいると、
思いがけず、
「オレの地元で花火大会があるから、付いて来ない?」
と誘われて、初めて彼の故郷を訪れた、大学4年生の夏。
結局、彼の実家に何泊かして、花火大会に出掛けた。
花火大会って、デートの定番だけど、
花火デートを経験したカップルの結婚率は、
何と9割だそう。
何だろう、花火の非日常感や特別感。
人混みの中で、浴衣姿の私の手をしっかりと
リードしてくれる、彼の背中が逞しい。
夜空に上がる花火の美しさと、
体の芯にまで響く、ドーンという音に、
恋の花火もスパーク寸前。
そんな感動の共有が、二人の関係をより深いものに
してくれるらしい。
それは、つり橋効果という学説で実証されている。
“つり橋効果”とは、“揺れるつり橋を渡ったことによる
ドキドキを、一緒につり橋を渡った相手へのドキドキだと
勘違いし、恋愛感情だと思い込んでしまう効果”
ということらしい。
ところで、その時の彼と結婚し、
今も、毎年足を運ぶ花火大会ですが、
初々しいカップルを見ると、当時を思い出して、
懐かしい気持ちになるのです。