退職

性格上、不満がありながら何もしないでその環境や状況にとどまるのは嫌。「文句を言うぐらいなら○○すればいいじゃん」「ねたむぐらいなら自分も手に入れればいいじゃん」と常に思っているので、シフトが多すぎることと分母（スタッフ）が少なすぎることをブツブツ言っている自分が嫌でした。妥協点にもっていけないか、交渉したりして自分なりに動いてはみたものの、なかなか変わらずまあ、そうだよね…。とっても大切なお仕事ではあるけれど、職業選択の自由なんだから、私が無理して椅子を温め続けることはないと思い、先月末で退職しました。

初出勤の日の開場前に仕事の説明を受けている時に、「相談がメイン業務」と聞いて、「ヤバい来るところ間違えた…」と思った私。高校生の時に「mimiに相談したけど親身になってくれなかった」というようなことを別の友達から聞いて、自分は相談を受けるのは苦手なんだと認識してからウン十年。ママ友に「相談があるんだけど…」と言われても、「慰めてほしいとかだったら、優しいAさんのところに行った方がいいと思うよ？」なんて念を押すぐらい、警戒していました。

それに子育て広場には行ったことがあったものの、ジャンボくんは親が困ることをほとんどしないというレアケースだったので自分が子育ての相談をしたこともなく。というか、自分のことは自分で考えて決めたいので、人生で人に相談とかあまりしたことがないかも…というわけで、相談と子育てに関する経験値が低すぎ＆人見知り＆親という人種と集団でいる女と若者が怖い＆口下手という、不適格すぎる私がうっかりダブルワークを始めてしまったのでした。

それでも、mimiさんならと選んでもらった手前、人生で避けてきた苦手なことに向き合って勉強する時が来たのだと、私なりに取り組んできました掲示物を作ったり、講座の製作物の準備をするのは楽しかったし、我が子ではないのに赤ちゃんをたくさん抱っこさせてもらえて癒されましたが、それらはメインができてこそのプラスαのお仕事。利用者に気を遣い、スタッフに気を遣い、必要な時に必要なことに気づいて必要な動きをサッとする、ということがなかなかできず、たくさん迷惑をかけました。

仕事を始めた年に、18年ほど前にやりたいと思ったものの当時は世の中になかった仕事が次年度から始まることを知りましたもう少し待っていれば良かったか…転職するかどうか吟味するにしても初年度は手探りだろうから、制度が整うのは翌年ぐらいかな？とひとまず様子見。様子見と言っても何度検索しても全然募集情報が出て来ず、月日が過ぎていきました4月になって、ホームページのここにありそう、というところをクリックして掘り下げていったら、応募の登録ができるようになったという情報を見つけましたなんと1月に出ていました…もっと早く知っていれば新年度から始められたかもしれないのに…

同じ時給なら、自分が得意なことで、役に立っている実感を得られる仕事がしたい。家族にも多少負担をかけるんだったら、やりたい仕事をするために協力してもらいたい。ジャンボくんがまだ少し、私を必要としてくれていて、最初で最後の子育てだから、求められるうちは応えてやりたい（やりたい仕事はジャンボくんが下校する時間には帰宅できそう）。やりたい仕事があるのに、指をくわえていたくない。手放さなければ、手に入れられない。シフトの関係で急に辞めるわけにはいかないので、4月に打診して、5月末で退職しました。

もがき続けた1年10ヶ月。からっぽな中身を埋めようと、保育士資格を取ったり、今までほとんど読まなかった育児本を読んだり。結局中身はからっぽなままでしたが、出勤するたびにほぼ毎回初対面の人に会うという荒療治で、かなり人間に対する垣根が低くなりました。最終日は結構人数が多かったのですが初対面の方は少なくて、2年弱の間にこんなに顔見知りが増えて、役立たずながら私、頑張ってきたんだなぁと思いました。決して無駄ではなかった。でももうこれ以上迷惑をかけなくて済むと思うとホッとしています

利用者の方には誰にも告げずに退職したのですが、その日夢で、広場でさよならを言い、誰だかわからないママとハグする夢を見て勝手にスッキリ次の仕事の登録はしましたがいつ依頼が来るかわからず、最大で今年度いっぱいは週7でチクチクするシングルワークになるのですが、2年前と同じじゃおもしろくないので、本業であるnenneをもう少しパワーアップさせていこうと思います

写真は、もう1つつぼみあったハズ…と思って探したら強風の日に折れて勝手にドライになっていたバラです