にざかな酒店

二人の会話Aについて

というわけで、某有名子供向けアニメの話。
子供向けアニメって色々「いや、これダメじゃない?」というのが後から指摘されたりしますよねー。
まあそんな感じの二人の会話です。
二人の会話「Aについて」

月影「なあ、あの有名な子供向けアニメっておかしいと思わないか?」
文月「あの取り替えられる顔のくせに自己犠牲なんておかしいとかよくいうやつね」
月影「いやいや、顔は取り替えられても一応食料を差し出してるんだからいいじゃんか。それをいう奴も相当おかしいと思うぞ。自己犠牲美化しすぎだ。顔もらって本当に相手に死なれた方がよっぽど困るだろ?
人が人にしてやることってだいたい自己満足で、だいたいが自分のできるちょっとしたことなんだってことを忘れちゃいかん。そのちょっともない人間も多いのによ。
そりゃあ、これが親切のふりして岩を食べさせてたり爆弾食べさせてたりだったらそりゃ文句言って当たり前だろうが、それだって今の世の中、ないこともないぞ」
文月「本当に今はきな臭いものね…」
月影「親切のふりしてとんでもないことするやつは今に始まったこっちゃねーけどな。それより、顔を差し出されてなんのてらいもなく普通に口にする方がおかしいだろ。腹減ったからって人の顔食うほど困るか、普通」
文月「…あら、そっちなんだ」
月影「差し出されたものならなんでもいいのかよってやつだ。だいたいあんなにしょっちゅう困るようなことがあるのもおかしいだろ」
文月「なんであの子達はわざわざ山の中に迷いに行くのかしら」
月影「な、それこそ自己責任」
文月「自己責任ですませるようなことじゃないこともいっぱいあるにはあるけど」
月影「人に何かしてもらう、を当たり前に刷り込んじゃダメだよなー…ピンチがきたら助けが来る、とか。現実ないことのが多いんだし」
文月「ピンチに追い込めば実力を発揮する、も意外とそうじゃない?普段から不遇な扱いに慣れた子はそんなことしかけるとかえって自分が潰れるまで我慢しちゃう方に行っちゃうもの」
月影「あー…」
文月「あの話の本当のいいところは悪役を消滅させないところよね」
月影「うん、あれはいいこと言った。また次の回には何事もなく出て来るしな」
文月「悪を消滅させるだけの正義なら、また違う悪が作られちゃうもの」
月影「なんだかんだ言って人間って悪役が欲しいんだよなー…」
文月「結局同じこと繰り返してるだけなのよね」
月影「ピンチもチャンスも何度でも、だなー。まあだいたいアンパーンチで済ませられるってのがいいわけだ」
文月「そうそう、ばいばいきん」
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