みたいな感じではありますが、なんとなくたまたま言いたいことが降りて来た感じです。
ミステリびいえる問題はちょっと前から言いたいと思っていた。まる。
では続きでどうぞ。
仮想悪夢研究会 まきー
「ってことで、マンスリーアーティストにマッキーが来たわけだが。なんかマッキーっていうと耽美なわしらでトシちゃんが槇原さんの歌はゲイ変換してもいけるんです!って言ってたのを思い出すな。マッキーさんは本当にカミングアウトしてはるらしいが」
……と、Rの言葉に軽く頭を押さえるF。
「兄さん、のっけからミステリじゃないわ…」
「いやいや、いいんじゃないか?ミステリにおけるびいえる問題は結構深刻な問題だぞ。いっとき本当にそんなの狙ったミステリばっかりになってたじゃないか」
Tは意外とこの話題はありらしい。Aも続ける。
「ミステリびいえる問題というと、建築探偵とかか…?あの作者はかなり極端だったようだが」
「そのほかの行動についても色々極端だったみたいね」
言いたいことは色々あるのだがとりあえず一言で済ませたFだった。
いいんです、色々あるんです、世の中には。色々。
「まあそんなことを踏まえて「世界に一つだけの花」を聞くとちょっと聞き方変わってくるよな」
まあ、確かに。と一同ちょっと曲を思い返して見る。
「しかし思うんだが、ゲイってそんなに迷惑なことだろうか…確かに身近にいてそこらのびいえる漫画のごとくあちこちで男を無理やり手篭めにでもしてれば被害者たちはゲイは殲滅せなあかんのです!とか言いたくもなるだろうが」
と、しみじみとAがいう。
「まあ普通にしてるぶんにはそんなに関係はないというか、そうだよなあ」
「それ以上に迷惑なのが多数派の方にいる人間がさも当たり前のように正義のふりして少数派に圧力をかけ続けてばっかりいることだと思うんだが」
「自分たちが多数派だからって少数派が絶対悪いわけじゃないのにねえ」
「みんな違ってみんないい、だよなあー」
この問題についてはみんな特に異論はないらしい。
「っていうか特に自分に直接関係のないもんを自分から追いかけ回して叩くってのはどうなんだ。こういうことばっかりしてる奴らがいるからネット社会自体がおかしいもんのように言われるんだよ」
まさしくそれよ、と人差し指を立てるF。
「自分が迷惑かけられたら自分に迷惑をかけたものに直接仕返しすればいいんであって、ほかの叩きやすいものを探して叩きに行くっていうのがみんな根本的に間違っているのよ」
「えーと、この話題で導き出されるミステリって、あれか。辻村深月の僕のメジャースプーンか」
「おお、それはぴったりくるセレクトだ!」
と、Aの言葉にRは感心して手を打つのだった。この話の内容としてはまさしくネット社会の困った現象が近場にやってくるような話である。動物虐待掲示板で幅を利かせている男が学校の飼育小屋にやって来たのが原因で起こった事件、とそういう話なのであった。
「辻村さんって微妙に読みにくいもんもいっぱい書くけどあれは結構当たりな感じだったな」
「あのどこがリアルなのって言いたくなるドロッドロの同窓会ものとか途中でめげそうになったわよ。なんでそんなあっちこっちで浮気してるだの体売ってるだのそんなんがリアルなわけ?」
「一部の人間はリアルだっていうんだよな、それな」
「まさしく関係のないもんには本当に関係のない話だが、それが身近な人間もそこそこの数いるというわけだ。ゲイの話題にちょっと中身が近づいて来たぞ」
ふむ、とRがこれまでのことを軽くまとめる。
「つまり現実とかリアルとかいうのも突き詰めていけば自分の関係のある範疇の話でしかないってことなんだな。そう考えると世界は狭い」
にこー、と笑いながらTが続ける。
「ゲイも援助交際も浮気も我らには関係ないわけだ。ある意味いいんじゃないの」
「いやいや、君、浮気は下手したら君には関係あるで」
と、わざとらしい大阪弁でRがツッコミを入れる。
「関係なかったらいいなあ…」
呟きのような言葉に「にこー」と声を出してFが相槌を入れる。
「にこにこ」「にこ」と呼び合う恋人たちであった。
「まあでも中国やの韓国だの国同士の問題とかいうのもこれに当てはまるな。「直接迷惑かけられた」とかそんなんなら話はわかるがそうでない場合はわざわざ叩きに行くのもおかしいというか」
「言ってもなあ、普通にしてたらまあ、よその国はよその国だからなあ」
「ちょっと甘いようだけどもそういうことよね。日本人だからって全員が全員いいもんとも限らないし、外国人が軒並み全員マナーが悪いってこともないと思いたいし」
「言って見れば自分の行動に関しては自分に関係のあるリアルの中で動いてればいいってことだな。うまくまとまったし、かいさーん」
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