にざかな酒店

仮想悪夢研究会 花の名前

というわけで、ミステリの犯人が色々おいて行ったりしますね、お花。みたいな感じで考えてみました。続きでどうぞ。
仮想悪夢研究会 花の名前

今日のお題は、珍しくRが用意してなかったので、Fが代わりにしばらく考えていった。
「歌にもミステリにもいっぱいお花って登場する気がする。それでいきましょう」
「………駄目だ。」
珍しく重いRの口調に、珍しく兄さん調子悪いのかしら、といらぬ心配をしてしまう。
「………花の名前で歌って言うと、なんでかさだまさしが出てくる…」
「なんだ、そういうこと。」他二名も胸をなでおろした。
「別にいいじゃんか。俺もそういうと、すぐ出てきたの二輪草とさざんかの宿だぜ」と、T。
「演歌だな…思いっきり。もうちょっとこの会っぽく言うとシクラメンの香りあたりどうだ」
「ああ、クリスマスのミステリはいっぱいありそうね!」Aの提案にFは嬉しそうだ。が、Rはさらに重々しく、「クリスマスのミステリっていうか、実際ドイツのクリスマス時期は犯罪多発時期だろ?それ考えると妙にのりきれないなあ」
「………どうしたの、兄さん。失恋でもした?」
「うーん、てかな。ミステリの王道でいうと花って言うと薔薇って感じだし、アニメやらなんやのイメージで薔薇って言うと投げたりくわえたりせなならんのかと」
「以外と花言葉で言うと向日葵なんかミステリになりそうな気配がするのだが」
「うん、まあ向日葵たまに花言葉やばい」Tも同感、とばかりにうなずいた。
「殺人現場に花をおいてくるような犯人とはお友達になりたくない」
というRの言葉に、お友達になりたいような殺人犯って、いるか?と思わずつっこみたくなった三人であった。
「それより思ったんだけど、ミステリで果物がでてきたらたいていリンゴな気がする俺…」
三人はとりあえず思い出そうとしてみたが、「だいたい病院のお見舞いってリンゴだし?」ということくらいしか思い出せなかった。
「んー、まあ、いきなりさだまさしが出てくるのも何かの思い込みで、思い込みってミステリなのだ!」Rは強引にまとめた。
「確かに、怒りや憎しみも思い込みは多々ありだな」
「本当は助けてくれるはずの人を殺してしまったりもするわね…」
「…なんか、思い込みってミステリなのだ!ってゴンチチの人生カルタの「見栄の素はミステリアス」みたいな感じだなあ」
Tの素朴な突っ込みにFは思いっきりうなずいた。
「それ!似てる!!」
「見栄の殺人…ってのも、新しいアイデアが浮かばなくなった作家の犯人とか十分ありそうだな、ふむ。」
「で、兄さんなんで今日、そんなに調子悪いの?」
「人間の体調もミステリアスでSFなんだよ。微妙なカゼで鼻がつまって寝られんのだ。むー………」
そういえば、なんかちょっとぐずぐずしている。
あー、今回はそんなオチなんだー、と、どこか遠い目で後の三人は納得したのであった。まる。
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