にざかな酒店

夏の夜の夢

ちょっと刻停間ネタをいれてみようかと。
刻停間はお気に入りのキャラの方が動かしづらいキャラ多くてのーん、って感じです。
まあちょっとしたコネタみたいなものですが。
では続きでどうぞ。特に今回はどの話ともつながってませんしネタばれもないですので気軽ですよー。
ここ最近の月影の口癖はこのシーズンになる前からわかっている。
と、いうかこの季節の口癖は月影に限らない。
まあ、暑いとか寒いとかいってるうちは彼岸も遠いという事だ。
「にーしーてもーここんとこ寝苦しいったらねえよー」
ほとんど氷だけになったコーラをまだもったいなげにすすっている。
「俺はここんとこ、寝苦しいなと思ったらいいけど」
「マゾか、怪談的な何かか」
こういう時の突っ込みは字数が少ないほどよくきく。
「じゃなくて、このごろ寝苦しいなーと思ったら、いつもより子供っぽくて素直な魅厘さんが「起きてるか、いっぱいつきあわないか?」って」
「ほう。で、何かイベントが…?」
「いや、普通にお酒ちょっと飲んでちょっと愚痴言って普通にそれぞれの部屋に帰ります」
何かを期待してたらしく、月影はファミレスのテーブルに突っ伏した。
「もうちょっとなんかねえの?」
顔を上げるのもうっとうしそうに、目だけあげてきく。
「ていうか、それ幻だぞ多分。そもなんだよいつもより子供っぽくて素直な魅厘さんが、って。そのあたりお前の願望そのままじゃねーの」
そんな願望あったかなあ…?うーんと宙を眺めるふりをした。
「はい、琉留さんの能力なんでした?」
ああ、えっと…近くの人に不安とかあると察知して和らげる能力ですよね。
同調能力…。
「って…」
「もしかしたらお前じゃない誰かの願望かも知らんけど、具現化してるんだろ、多分」
………。そういえば。
なんか魅厘さんも雨の時は割と持ってる能力あばれてるよな…。
で、なんか琉留のはほっといても害はないから大丈夫だからほっとくとか言ってたっけ。
…ああ、そう…。
「残念賞だろ。ほらやっぱり」
何故かうれしそうだ。
「っていうか、それならそれで皆で飲もうって言ってほしいなあ…。」
結局なんていうか、頼られる以前の問題ってわけかー…。
「まあまあ。お前から見れば姉だよな、魅厘は。」
「んー。まあ…」
「まあ、もっと変な幻じゃなくてよかったじゃん」
「それは言えてる。」
これでもちょっと気恥ずかしいものがあるってのに、もう…。
「まあ皆月家で飲み会するなら俺も呼ぶとよい」
どさくさにまぎれてますな。月影さん。
「ついでに文月もな」
でたでた。
「んー、まあ機会があったらね」
「バカだな、機会は作るもんだよ。っていうか皆月家は家仕事なんだからいつでもいけるだろ?」
うわ、やられた。話聞いてるふりして完全にペースもってかれてる。
「わかりました。また魅厘さんに相談しときますよ。」
しかしここでまたさらに念をおされたのだった。
「ちゃんと実体の方に相談しろよー幻にすんなよー」
うかつなことは、ほんとに言うもんじゃないなあ。
幻想はやっぱり幻想としておいておくべきですよ。
本当に…。
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