藤沢へ戻り、その日の目的であったリサイタル会場、リラホールへ。
もう座席は取っていますので、急ぐ必要もなく、ゆっくりと席に着きました。
プログラムは前半はオールショパン、後半はオールリスト。
有名どころの曲ばかりですね。主宰側の申し入れでしょうか。
ゲキチさんが登場し、弾く前にご挨拶。
英語ですが、難しいことは言っていないので、何となく分かりました。
「僕は本当はあまり知られていない曲を弾くのが好きなんだけど、今日は有名な曲ばかり弾くよ。でも、エディションが違ったり、いろんな国で弾かれている楽譜から弾いてみるから、聞き慣れないと思うけど、今日は楽しんでね」
といった感じで、ショパンのノクターン第2番から始まりました。
ゲキチさんは曲が始まる前に、同じ調性で即興っぽく何か弾いて、その流れで曲に入っていきます。ホロヴィッツもそんなスタイルで演奏しているのをYouTubeで見たことあります。
しかし、トラブル発生。
前奏曲15番、通称「雨だれ」の演奏中、何やら異音が鳴り響きました。
補聴器のような、でも、その音の主は気づかない? ずっと一曲の間、鳴り続けました。
ピアニストはどんなことがあっても、というか、ピアニスト自身にトラブル? 楽譜忘れちゃったとか、ミスったとかそういうことがたとえあっても、地震があって騒いでも、止まることはあり得ません。なんとか誤魔化すなりして、弾き切ります。今回は自分のミスではないのですが、それでもかなり気になる音です。
一応、弾き終わり、ざわざわしましたが、ゲキチさんは次の曲に移ろうとしましたが、誰かが「携帯、やめてください。失礼だと思いますよ」と声をあげてくれました。まぁ、携帯ではないかなと思ったのですが、ああいうのは補聴器を付けている本人には聞こえないのかしら。なんか周波数の音が、波のように聞こえていました。
しばらくすると、止まったので、また演奏が始まりました。
私は補聴器のことはよくわからないので、本当に気づかないのであれば、かわいそうなことだなと思いましたよ。
本当に誰も慌てる様子がないので、私、事務局が録音するのを失敗してる可能性も?とか思ったりもしたんですけどね。結局、謎のままでした。
休憩が入り、
後半はリスト。
ハンガリー狂詩曲はまさしく「トムとジェリー」でした笑
楽しかったです。ありがとうございました!
でも、他にも聞きたかったなぁーというのが本音です😅
アンコールには、
「ノイズが入ったからね」と雨だれも弾いてくれました。
ちょっと延長してしまったので、慌てて帰宅。
でも、湘南鎌倉を満喫し、楽しい一日になりました。
完