南英世の 「くろねこ日記」

ラテン語の世界

ラテン語は古代ローマで生まれ、ローマ帝国の発展とともにヨーロッパ世界に広がった。その言葉はイタリア語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、ルーマニア語に受け継がれ、さらに11世紀のノルマンコンクェストなどにより英語にも影響を与えた。その結果、今日多くの英単語の中にラテン語起源の言葉がみられる。

たとえば、メルカリという言葉も元をただせばラテン語のmerkari(取引する)である。AM.PM、etc. history, magnitude,ソーラー、元素記号、車の名前や会社名などなど、実は身近な単語でラテン語に由来するものがたくさんある。メールで返信する場合のRe.は多くの人がreply の略だと誤解しているが、実はこれもラテン語の in re (~に関して)に由来しているという。

そのほか、ラテン語で書かれた有名なものとしては

・マグナ=カルタ (magnaは大きいの意味)

・コロンブス航海記

・ルターの「95箇条の論題」

・ネルチンスク条約(1689年)

・コペルニクス 『天球回転論』

・ニュートン『プリンキピア』

・フェルマーの最終定理

などがある。遠い存在であったラテン語が身近に感じられる1冊である。

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