中国ドラマ

久しぶりにドラマにはまった。2016年に中国のテレビで放映された「王女　未央（びおう）」である。サンテレビ（3チャンネル）で、現在第19話まで放送されている（全54話）。

あまりに面白くて放送が待ちきれず、蔦屋でDVDを借りようとしたが貸し出し中だった。仕方がないのでアマゾンで19話以降を買ってしまった。

ドラマは北魏を舞台にした復讐と権力闘争の話なのだが、権謀術数がすさまじい。ここまでアコギなことを企てるかというほど陰険である。やられるほうもおとなしくしていたら殺されてしまうから黙っては引き下がらない。やられるほうも陰謀で応える。権力闘争が複雑に絡み合い、単純な勧善懲悪でないところがまた面白い。とにかく、ハラハラドキドキ感が半端ない。

中国ではテレビの視聴率が1パーセントを超えるとヒット作らしいが、この作品は2パーセントを超えたという。もちろん、話の大半はフィクションであり、視聴者の感動を呼ぶように「愛」をテーマにした脚色が施されている。ストーリーの展開も史実とは異なる。しかし、中国の権力闘争の描き方はたぶん嘘ではあるまい。毛沢東も鄧小平も、習近平もこうした権力闘争を生き抜いてきたのかもしれない。