制度改革なんてものは、ほかにどうしようもなくなってから行なう性質のものである。その際「賛成が3分の2以上」でなければ可決成立しないとすべきであろう。大阪市を廃止するというこんな重要な案件を1票でも多ければそっちに転ぶとする今の「大都市地域特別区設置法」にも納得がいかない。重大な制度改革は圧倒的多数の人が賛成したときのみ行うべきではないか。
それにつけても、「お前たちの権限を取り上げるから喜んで首を差し出せ」と言われているのに、「都構想」などというわけのわからない詐欺まがいのネーミングに惑わされて賛成する人の気持ちがわからない。「都構想」という名前に魅かれて、「大阪市を廃止したらすぐにでも大阪都が実現し、東京都に一歩近づく」と誤解している人が非常に多い。
もちろん大阪市を廃止することが決まっても、それですぐ「大阪都」になれるわけではない。かりに百歩譲ってその後「大阪都」が実現したとしても、大阪は東京のようにはなれない。幕下の力士に「白鵬」という名前を付けたって横綱になれないのと同じである。
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