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南英世の 「くろねこ日記」

ホンダ イギリス撤退


ホンダがイギリスでの自動車生産から撤退する。
当然、予想された事態だ。

イギリスは2016年6月23日に行なった国民投票でEUからの離脱を決めた。投票結果は、離脱支持51・9%、残留支持48・1%という僅差だった。このとき私は授業で「イギリスのEU離脱は間違いだ。イギリス国民はそのうち後悔することになるだろう」と述べた。私には国民投票が間違った選択をすることを示す好例のように思えた。

仮に、20パーセントが「賛成」、20パーセントが「反対」、60パーセントが「どちらでもない(=わからないという)」というアンケート結果があるとき、これをどう読むか。

「80パーセントの人が賛成ではない」
「80パーセントの人が反対ではない」

いずれの表現も間違いではない。しかし、最終的には、「どちらでもない(=わからないという)」と答えた60パーセントの動向が結果を左右する。

そもそも、地域的経済統合のような高度に経済学的問題を国民投票にゆだねたこと自体が間違いだった。しかし、やってしまったことは仕方がない。自分たちが選んだ選択なのだから、国民みんなで責任を分担するしかない。それが民主主義というものだ。
ヒトラーを生んだのも民主主義であったことを忘れてはならない。
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