「安倍総理、よく『法の支配』とおっしゃいますが、法の支配の対義語は何ですか?法の支配の反対の意味の言葉はなんですか?」
すぐには答えられなかった総理はしばらく椅子に座ったままだった。秘書官が助け舟を出そうとしたので、小西氏が「総理秘書官、ダメだよー!」とヤジを飛ばす。
ようやく答弁に立った総理は「まさに、この反対語と言うよりも、法の支配、え、ということを申し上げているのはですね、いわば、あーこのー、この海、、、繁栄の海……」などと、シドロモドロになり、最後まで“法の支配”の対義語は答えられずじまいだったという。
これに対して小西氏は「憲法がよって立つ基本原理すら理解せずに改憲を唱えている安倍総理に教えて差し上げます、法の支配の対義語は『人の支配』です!権力者の専断的行為によってルールを捻じ曲げて、国民の権利や自由を侵害する、そういう時代がかつて人類にあったから、近代立憲主義に基づく憲法をつくる。その近代主義の憲法が基づく理念が、法の支配の原理なんですよ」と述べた。
こんな初歩的なことは大学の法学部の学生ならずとも、高校生でも知っている。小西氏は、質疑の様子をツイッターに次のように書いている。
小西氏はまた次のようにも述べている。「カルロス・ゴーン氏の保釈よりも、安倍総理が『法の支配』の対義語の『人の支配』を知らなかった事実の方がはるかに日本社会への重大事件なのだが、テレビ報道は残念な限りだ」(以上ライブドアニュースなどより)
小西氏の指摘を待つまでもなく、こうした重大な事実をなぜ大手マスメディアで報道しないのか不思議である。一国の首相の恥ずかしい姿を海外に知られたくなかったからか? それとも、あとで政府からにらまれるのが怖くて書けなかったのか。いずれにしろ、マスコミの感覚を疑う。
このやり取りを聞いて、安倍首相が憲法学者の反対を押し切って解釈改憲を強行した理由が良く分かった。首相からしてこの程度の憲法理解だから、おそらく憲法の何たるかを理解していない国会議員がゴロゴロしているのではないかと、つい余計なことを心配してしまう。
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