最近、本をメルカリで買うことが多い。書店で実物を見てからメルカリで買う場合もあるが、多くは題名につられて中身を全く知らずに買う。だから当然「ハズレ」も多い。『経済の仕組み―学び直しの教科書―』もそうした1冊だった。
副題の『学び直しの教科書』という言葉が気になった。4月に同種の本を出すので、何か一つでも得るところがあればラッキーという思いで購入した。しかし、結論から言えば、得るところはほとんどなかった。理論的な説明は一切ない。書店で実物を見ていたら絶対に購入しなかっただろう。10分で読み終えた。
唯一、最近の金価格がなぜ暴騰しているかの説明は参考になった。この本によると、ドル資産がアメリカの安全保障上の理由から凍結されるリスクが高まっており、例えば中国は米国債の保有を減らして金の保有を増やしているという。中国は2023年だけでも金の保有を3割増やしたらしい。ふーん、そうなのか。
すぐまたメルカリに出品した。