南英世の 「くろねこ日記」

箔押し

日本画ではパネルに箔を貼ることを「箔押し」という。日本画を習い始めて1年。今日は特別にお願いして「箔押し」のやり方を教えていただいた。金箔は1枚(約10㎝×10㎝)が900円もするので、銀箔(1枚70円)で練習した。写真のパネルで7枚くらい使っている。なかなか難しい。この後、ムラになった部分を補修して、ドーサ液を引いて酸化による変色を防止し、そのうえで岩絵具で絵を描く。

いつか金箔を貼って描いてみたい。金箔は約2gの金を畳一畳分の大きさまで延ばしてつくられる。箔の厚さはおよそ1万分の1mm。だから箔押しをするときは、息を殺して作業をする。金箔の98%以上は金沢で生産される。私の実家のすぐ近くに「箔団地」と呼ばれるところがあった。この金箔を買ったとき、懐かしく思い出した。

ちなみに金箔にもいろんな種類があることを初めて知った。

①洋金箔

 これは真鍮であり金は含まれていない。素人目には本物の金と見分けがつかず安価なため広く用いられている。

②本金箔
通常の金箔は、不純物元素をほとんど含まない純金(99.99%以上)ではなく、銀や銅を添加した合金でできている。合金にする理由は、打ち延ばしやすくするのに適度な硬さが必要なためである。純金のみではかえって延ばしにくいらしい。また、銀や銅を適量加えることによって、色調を変化させることができるからでもある。一般に22K(4号)までは「赤金」と呼ばれ、18Kからは「青金」と呼ばれる。

 ③純金箔
 24Kの金のみを使用してつくられる。金のみで作られているのは純金箔だけである。

 

10月からは新規の仕事で忙しくなる。仕事をする傍らエレクトーンと日本画の両方習うのは時間的にきつい。そこで日本画教室は今日のレッスンで最後にすることにした。ちょっと寂しい気もするが、1年間いろんなことを学べて楽しかった。これからも時間を見つけて日本画を描いていきたい。
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