南英世の 「くろねこ日記」

筋力トレーニング

何事も基礎練習は大切である。しかし、基礎練習は退屈でもある。囲碁の場合も同じである。先日関西棋院の関山利道九段からいいお話を聞かせていただいた。アマチュアの方に教える場合は、詰碁のような筋力トレーニングは面倒くさくて退屈なので、どうしても序盤の考え方が中心になってしまうという。

しかし、囲碁の試合ではなんだかんだ言っても最後は死活が絡む。この石は生きているのか死んでいるのか。手を抜けるのか手を抜けないのか。その判断次第で一手違ってくる。これまで詰碁は面倒くさいのであまり熱心にやってこなかった。一人黙々と腕立て伏せや腹筋を繰り返すようなものである。しかし、地道なこういう筋力トレーニングをしておかないと本当の高段者にはなれない。

反省して、依田塾で習った基礎の基礎からやり直すことにした。連日7~8時間、これまでやってきた復習をしている。こんなすごい手があるのかと感心するものの、すぐ忘れてしまう。困ったチャンである。それでも何百題も詰碁や布石の練習問題をやっていると、次第にパターン(法則性)らしきものが見えてくる。オリンピックで巴投げを得意とする柔道選手がいたが、囲碁でも大技で相手の大石をしとめることができたらさぞかし気持ちがいいだろうなあ。
 
考えて出てくるようでは実戦では役に立たぬ。反射的に出てくるまで繰り返さねば。あー面倒くさ(笑)
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