◆ディアブロ演義◆
「冥き闇にて、まどろむ者」
*この作品は「ブリザード社」の「ディアブロ」の非公式物語です
世界観の大半は、私の偏見と勝手な解釈で、歪められています*
(C)ミィ~ネ(&ミネコウ)
--------------------------------------------------------------------------------
何年ぶりかに帰った故郷は、荒れ果てて、腐臭が立ち込めていた。
こんな所に、未だ人は住んでいる。かつて、最も栄えたこの国が、
今は廃虚と変わらない。だが、何の感慨も沸きそうに無い。私は、
産まれてすぐに、修道女に預けられたのだから。何の思い出も無い。
しかし、なぜか懐かしい。ああそうだ、いつも夢で見ていた場所。
決まって最後に、私を呼ぶ声はこう囁く、「我が名はディアブロ」
--------------------------------------------------------------------------------
■義足の少年ワトー
私を見る街の住人の目つきが違う。それ程、この包丁は、
彼らを畏怖させていたのだろう・・・この滅びかけた国。
様々な理由で、逃げ出せない住民達。それ以外の人間は、
血に飢えてるか、狂ってるかのどちらかだろう。そうだ、
私もきっと・・・。私はこの国へ来る途中、一目で盗賊
に見える恰好を選んだ。実は、私は”盲目のシスター”
と呼ばれる神秘的戦闘修道女の一団に属してた。(居候の
身でも、何か役に立たなければ・・・)だが、この目は、
人目を引きすぎる。だから、義眼を使用していた。心眼。
彼女らの神秘的秘術法の結晶。これを会得するのに、約、
10年以上は素質が有っても必要と言われる。それを私は、
一年足らずで成し遂げた為、反感を買う。それが無くても、
私の、やっかい者の上、男の身で、修道女になる為の努力
たるや、並々ならぬものなのだ。女性への性欲を男性への
性欲に変化させた、自己暗示・自己催眠。・・・ふっふふ、
早くワトーにこれを見せてあげよう。だが、西の町外れへ
行く途中、酔っ払いにからまれた。「よぉう、巡礼者さん。
その包丁を、おでによこしてえ、くれないかぁ?」赤い顔、
しかし、明らかに酔っているのだが、その表情の中に真剣
なものが含まれていた。今でも、血と膿と怨念が流れ続け
ている為に、布で包んでたが。突然、酔っ払いはその包丁
を地面に叩き付け、踏み潰した。「へっ、これでアイツら
も気が晴れるだろな。ブッチャ~ブッチャ~ブッチャ・・」
包丁を持っていた悪魔の名前を叫んでいた。(潰れた物は
仕方がない。ワトーに見せられないのが残念。いや見せなく
て正解かもな。あの悪魔の手下に、酷い目に遭ったのだから。
ワトーは、西の町外れで、法外な値段で、闇ルートの武具や、
金さえ払えば、自分の体すら売る少年だった。初めて会って、
一目見て、気に入った。本当は心の優しいワトー。だけど、
過去に不幸があり、ひねくれてしまったワトー。自分の義足
に劣等感を感じるのが辛いワトー。だけど、私が一番好きな
ところは、体。若くて、とても、感じやすく、すぐイクとこ。
私が男だと分かった時も、さほど動揺していなかった事から、
男同士は初めてじゃ無かっただろう。でも、終わってから、
「気持ち良かったよ。」と言ってくれたのは、嬉しかったな。
まあ、後で延長料金をちゃっかり取られたケド。でもイク時、
鍛冶屋の名前を、無意識で呼んでたの、本当に気づいて無い?
これから、ワトーくんに会いに行くところ。今日はとっても
疲れたから、う~んと、サービスをしてもらおっと。この後、
私には、地獄の試練が待っている。だから、今は楽しもっと。
・・・地獄の底でまどろんでいる魔王は、それを眺めていた。
「冥き闇にて、まどろむ者」
*この作品は「ブリザード社」の「ディアブロ」の非公式物語です
世界観の大半は、私の偏見と勝手な解釈で、歪められています*
(C)ミィ~ネ(&ミネコウ)
--------------------------------------------------------------------------------
何年ぶりかに帰った故郷は、荒れ果てて、腐臭が立ち込めていた。
こんな所に、未だ人は住んでいる。かつて、最も栄えたこの国が、
今は廃虚と変わらない。だが、何の感慨も沸きそうに無い。私は、
産まれてすぐに、修道女に預けられたのだから。何の思い出も無い。
しかし、なぜか懐かしい。ああそうだ、いつも夢で見ていた場所。
決まって最後に、私を呼ぶ声はこう囁く、「我が名はディアブロ」
--------------------------------------------------------------------------------
■義足の少年ワトー
私を見る街の住人の目つきが違う。それ程、この包丁は、
彼らを畏怖させていたのだろう・・・この滅びかけた国。
様々な理由で、逃げ出せない住民達。それ以外の人間は、
血に飢えてるか、狂ってるかのどちらかだろう。そうだ、
私もきっと・・・。私はこの国へ来る途中、一目で盗賊
に見える恰好を選んだ。実は、私は”盲目のシスター”
と呼ばれる神秘的戦闘修道女の一団に属してた。(居候の
身でも、何か役に立たなければ・・・)だが、この目は、
人目を引きすぎる。だから、義眼を使用していた。心眼。
彼女らの神秘的秘術法の結晶。これを会得するのに、約、
10年以上は素質が有っても必要と言われる。それを私は、
一年足らずで成し遂げた為、反感を買う。それが無くても、
私の、やっかい者の上、男の身で、修道女になる為の努力
たるや、並々ならぬものなのだ。女性への性欲を男性への
性欲に変化させた、自己暗示・自己催眠。・・・ふっふふ、
早くワトーにこれを見せてあげよう。だが、西の町外れへ
行く途中、酔っ払いにからまれた。「よぉう、巡礼者さん。
その包丁を、おでによこしてえ、くれないかぁ?」赤い顔、
しかし、明らかに酔っているのだが、その表情の中に真剣
なものが含まれていた。今でも、血と膿と怨念が流れ続け
ている為に、布で包んでたが。突然、酔っ払いはその包丁
を地面に叩き付け、踏み潰した。「へっ、これでアイツら
も気が晴れるだろな。ブッチャ~ブッチャ~ブッチャ・・」
包丁を持っていた悪魔の名前を叫んでいた。(潰れた物は
仕方がない。ワトーに見せられないのが残念。いや見せなく
て正解かもな。あの悪魔の手下に、酷い目に遭ったのだから。
ワトーは、西の町外れで、法外な値段で、闇ルートの武具や、
金さえ払えば、自分の体すら売る少年だった。初めて会って、
一目見て、気に入った。本当は心の優しいワトー。だけど、
過去に不幸があり、ひねくれてしまったワトー。自分の義足
に劣等感を感じるのが辛いワトー。だけど、私が一番好きな
ところは、体。若くて、とても、感じやすく、すぐイクとこ。
私が男だと分かった時も、さほど動揺していなかった事から、
男同士は初めてじゃ無かっただろう。でも、終わってから、
「気持ち良かったよ。」と言ってくれたのは、嬉しかったな。
まあ、後で延長料金をちゃっかり取られたケド。でもイク時、
鍛冶屋の名前を、無意識で呼んでたの、本当に気づいて無い?
これから、ワトーくんに会いに行くところ。今日はとっても
疲れたから、う~んと、サービスをしてもらおっと。この後、
私には、地獄の試練が待っている。だから、今は楽しもっと。
・・・地獄の底でまどろんでいる魔王は、それを眺めていた。