「結婚しよう。」
「・・・私なんかで良かったら。お受けします。」
「やった~~!ありがとう。大切にするよ。」
「良い妻になります。よろしくお願いします。」
「勿論だよ。大切にするよ。ところでさぁ、部屋を取ってあるんだけどいいよね。」
「アツ!今日はちょっとごめんなさい。妹が来てるので・・・」
「そっかぁ、残念だけど仕方ないね。」
「本当にごめんなさい。もっと早く知っていれば妹に言ったんだけど。」
「いいさ、又直ぐに会えるから。だよね?」
「はい、いつでも会えるわ。」
「あのね、実は後で渡そうと思っていたんだけど、これを先に渡したい。」
取り出したのはダイヤが散りばめられた2カラッとはあるだろうと思われる指輪。
「これが僕の愛の証だ。受け取ってくれるよね。」
「素敵な指輪ね。ありがとう。愛してるわ。」
「僕もだよ、沙織。」
「そろそろ帰らないと妹が来ちゃうわ。」
「わかった。送るよ。」
「いえ、大丈夫よ。あなたはお酒を飲んだから運転はいけないわ。タクシーで帰るから心配しないで。」
「そうだね、いけないよね。飲酒運転は。ゴメンね。沙織。」
「じゃ、又連絡してね。あなたのご両親にもご挨拶に行きたいわ。」
「うん、沙織なら一発で気に入られるよ。だって僕が選んだ人だから。」
「ありがとう、おやすみなさい。」
沙織はタクシーに乗り込むと行き先を告げた。
「青山一丁目までお願いします。」
「沙織、着いたら連絡してね。遅れなくてごめんね。」
「大丈夫よ。家に着いたら連絡します。居はありがと。」
タクシーが走り出すと沙織は運転手に
「上野駅に行ってください。」
沙織は上野から山手線に乗って新宿に出た。
そこから更に中央線に乗り換え三鷹で降りた。
かなり人気もない道を歩いていく。
5分ほど歩くとちょっと古ぼけたアパートにたどり着いた。
「ただいま。って言っても誰も居ないか。」
玄関に靴を放り出したまま沙織はベッドに倒れこむ。
(やったね。このダイヤって幾らになるかなぁ。全く甘い男だよね。たった数回あっただけで結婚しようなんて馬鹿だよ。世の中そんなに甘くはないよ。世間知らずだよ。)
沙織はベッドサイドにあるタバコを抜き取ると火をつけた。
(大体、私と結婚しようなんて冗談にもほどがあるよ。男なんか偉そうにしているだけでさ。うそつきばかり。だから私は教えてやるんだ。世の中そんんなに甘くはないよって。これは授業料だね。)
そのとき携帯だ鳴った。
「もしもし、香織?」
「うん、どうしたの?」
「明日、良かったら会えないかぁ?」
「勿論、OKだよ。いつものお店でいいの?」
「うん、7時でどうかなぁ。大切な話があるんだ。」
「何?」
「それは明日話すよ。きっと沙織も喜んでくれると思うよ。」
「何だろう?楽しみだわ。じゃ7時にね。」
「おやすみ。」
「ハイ、おやすみなさい。」
(やったね、今度は幾らになるかしら?」
沙織は呟いた。
果たして彼女の正体は?
本当の名前は?
「・・・私なんかで良かったら。お受けします。」
「やった~~!ありがとう。大切にするよ。」
「良い妻になります。よろしくお願いします。」
「勿論だよ。大切にするよ。ところでさぁ、部屋を取ってあるんだけどいいよね。」
「アツ!今日はちょっとごめんなさい。妹が来てるので・・・」
「そっかぁ、残念だけど仕方ないね。」
「本当にごめんなさい。もっと早く知っていれば妹に言ったんだけど。」
「いいさ、又直ぐに会えるから。だよね?」
「はい、いつでも会えるわ。」
「あのね、実は後で渡そうと思っていたんだけど、これを先に渡したい。」
取り出したのはダイヤが散りばめられた2カラッとはあるだろうと思われる指輪。
「これが僕の愛の証だ。受け取ってくれるよね。」
「素敵な指輪ね。ありがとう。愛してるわ。」
「僕もだよ、沙織。」
「そろそろ帰らないと妹が来ちゃうわ。」
「わかった。送るよ。」
「いえ、大丈夫よ。あなたはお酒を飲んだから運転はいけないわ。タクシーで帰るから心配しないで。」
「そうだね、いけないよね。飲酒運転は。ゴメンね。沙織。」
「じゃ、又連絡してね。あなたのご両親にもご挨拶に行きたいわ。」
「うん、沙織なら一発で気に入られるよ。だって僕が選んだ人だから。」
「ありがとう、おやすみなさい。」
沙織はタクシーに乗り込むと行き先を告げた。
「青山一丁目までお願いします。」
「沙織、着いたら連絡してね。遅れなくてごめんね。」
「大丈夫よ。家に着いたら連絡します。居はありがと。」
タクシーが走り出すと沙織は運転手に
「上野駅に行ってください。」
沙織は上野から山手線に乗って新宿に出た。
そこから更に中央線に乗り換え三鷹で降りた。
かなり人気もない道を歩いていく。
5分ほど歩くとちょっと古ぼけたアパートにたどり着いた。
「ただいま。って言っても誰も居ないか。」
玄関に靴を放り出したまま沙織はベッドに倒れこむ。
(やったね。このダイヤって幾らになるかなぁ。全く甘い男だよね。たった数回あっただけで結婚しようなんて馬鹿だよ。世の中そんなに甘くはないよ。世間知らずだよ。)
沙織はベッドサイドにあるタバコを抜き取ると火をつけた。
(大体、私と結婚しようなんて冗談にもほどがあるよ。男なんか偉そうにしているだけでさ。うそつきばかり。だから私は教えてやるんだ。世の中そんんなに甘くはないよって。これは授業料だね。)
そのとき携帯だ鳴った。
「もしもし、香織?」
「うん、どうしたの?」
「明日、良かったら会えないかぁ?」
「勿論、OKだよ。いつものお店でいいの?」
「うん、7時でどうかなぁ。大切な話があるんだ。」
「何?」
「それは明日話すよ。きっと沙織も喜んでくれると思うよ。」
「何だろう?楽しみだわ。じゃ7時にね。」
「おやすみ。」
「ハイ、おやすみなさい。」
(やったね、今度は幾らになるかしら?」
沙織は呟いた。
果たして彼女の正体は?
本当の名前は?