警 戒

2007-04-27 15:02:00 | 日記
  谷渉る声の激しくせきあれば 姿求めて足留停む山路

■俗に言う鶯の谷渡りと称せられる鳴き声は警戒、警告の声だそうである
春山道を歩いていると藪鶯だろう、長閑に鳴き交わしているのにぶつかる
気分としては上々で山道も足取り軽くなる思いがする、然し偶にこの谷渡りを聴く

 私が彼らの縄張りを侵したせいだろうか、それとも仲間の鶯か
彼のテリトリーに侵入して来たせいなのか、つい脚を停めて様子を窺ったりする

 ・・・でこの調子の声は単に鶯だけに留まらない、嘗て私の所では
雀に餌を出してやっていたことがあって、親雀達は朝自分の幼鳥を連れて来て
夕方に連れ戻しに来るようになった、小雀達はベランダでひとしきり餌を食べると
向かいの家の屋根で終日集団で幼稚園宜しく遊んでいた中には保母もいたようだった

 在る時外で「キチキチキチキチ・・・」と激しい連続した鳴き声が聴こえた
驚いて向の屋根を見ると保母役の雀が長閑に遊んでいる子雀の頭上を旋回していた
屋根に大きな野良猫が登ろうとしていた、子雀達は一斉に飛び立ち退避して、猫に捕まったものは一羽もいなかった

 話・・・?それだけの事なのである *(ニヤ)*

アイガー北壁