警 戒

2007-04-27 15:02:00 | 日記
  谷渉る声の激しくせきあれば 姿求めて足留停む山路

■俗に言う鶯の谷渡りと称せられる鳴き声は警戒、警告の声だそうである
春山道を歩いていると藪鶯だろう、長閑に鳴き交わしているのにぶつかる
気分としては上々で山道も足取り軽くなる思いがする、然し偶にこの谷渡りを聴く

 私が彼らの縄張りを侵したせいだろうか、それとも仲間の鶯か
彼のテリトリーに侵入して来たせいなのか、つい脚を停めて様子を窺ったりする

 ・・・でこの調子の声は単に鶯だけに留まらない、嘗て私の所では
雀に餌を出してやっていたことがあって、親雀達は朝自分の幼鳥を連れて来て
夕方に連れ戻しに来るようになった、小雀達はベランダでひとしきり餌を食べると
向かいの家の屋根で終日集団で幼稚園宜しく遊んでいた中には保母もいたようだった

 在る時外で「キチキチキチキチ・・・」と激しい連続した鳴き声が聴こえた
驚いて向の屋根を見ると保母役の雀が長閑に遊んでいる子雀の頭上を旋回していた
屋根に大きな野良猫が登ろうとしていた、子雀達は一斉に飛び立ち退避して、猫に捕まったものは一羽もいなかった

 話・・・?それだけの事なのである *(ニヤ)*

自 戒

2007-04-25 18:42:00 | 日記
 ひとはみなおのれのすがたありとても ひとはひとなりわれもひとなり

■ひとの字は人、他人二つを当てる事ができる、入れる位置次第で
意味は全く変って来る、それはその人個人の生活信条で決まるのだろう
翻って最近の世相を見れば多くの人が、ひとに他人を当てて居る如くで
思いやりの無い索漠とした社会になりつつあるようで慨嘆に堪えない

 さて、貴方はどこにどの字を当てるだろうか、他人の事だ抛って置いてくれ・・・?

ご尤もで・・・・*(ニヤ)*

傍 書

2007-04-24 12:21:00 | 日記
  引き起こす撃鉄軽し的遥か 暗夜に霜の降りるを待つか

■ 何事も道にしてしまうこの大和族、暗夜に霜とは射撃で引金を落す時機の心得の言葉である、分間五百から六百或いは千二百発を連射する現代の射撃で、オリンピック競技ならいざ知らず、引金を落す前に孔だらけの篩になっちまう@!

 さて、俳句、短歌には題もいらない、傍書も要らんと言う諸先輩方も多い、歌道の達人は森羅万象に通暁した通人ばかりで説明は不要だと言う事か・・・納得

 一番良いのは説明の要らない万人の理解できる歌を詠めばいいのだ、だけどそんな飯喰った、洟かんだ見たいな句や歌面白いかねぇ・・・6(^-^;?


季語外れ♪~

2007-04-23 19:11:00 | 日記


  序破急の 所作や幽玄 白きたび

■ MICの如き素人が俳句を投稿してみると、年期の入っているらしい先輩方から御指導を頂く事が多い、それはそれで勉強になり大変ありがたいことでは有るのだが、中には、ん・・・?と首を傾げざるを得ないようなご意見を賜る場合もある、

 下の飛翔題で燕のついでに鳶を詠んだら、鳶は春の季題外れだとか・・・・@!
渡り鳥でもない一年中定住している留鳥の鳶が季題外れとは、春鳶を詠んだ名句も数多有る事をご存じないようだったが、第一春には春の歌しか読めないとは、ヘソ曲がりのMICには馬鹿らしくて性に合わん

 生涯創作句を貫き通した山頭火師匠の心意気が判る様な気がしてきたぁ!

2007-04-22 16:55:00 | 日記
  高浪に 水手(かこ)懸命の 北斎画

■富嶽三十六景の有名な情景、神奈川沖浪裏’である、過日この画のを実物を見る機会があったが、僅か葉書大の大きさであったので又驚嘆した、如何程拡大しても成り立つその凝縮された構図は、芭蕉の句に匹敵する雄大さであり、我句力の到底及ばざる境地を慨嘆せざるを得なかった

  歌舞伎画に はったと睨む 写楽の手

■最早これに注釈は無用であろう、俳句は文字で表現された情景以外のものを伝えて初めて、句として成り立つとは言いながら未だその域に達せざる吾身ではある・・・! 

  

アイガー北壁