遅まきながら
気づいた
希望を持とう
だとか
前向きに生きよう
だとか
今まで
意識したことが
一度たりとも
なかった
それは
私はいつも
希望をいう大河を
前に向かって進む
舟に
乗っているから
なのだと
そして
今も
そうなのだと
あたしが ふたり いるの。
同じからだを それぞれが
分け合って
すこしずつ だんだん
今までのあたしが 劣勢
今までに
感じたことのないことを 感じ
今までと
違うことを あたりまえに してゆく
どうなって ゆくのだろう
ひとつ ひとつ思うことは
逡巡しては いけないと 言うこと
あたしは 知っている
あたしは 弱くない
あたしは 細いけど 柳のように たおやか
折れることなぞ
無いと 決して 無いと
断言 してみせよう。
タカラモノの
色は 何色だろう
きみの
あたしの。
たまたま
色がおんなじ
だったから
そんな理由で
いいんじゃない
鏡をのぞいたら
違う色だって
気づいたから
そんな理由で
いいんじゃない
あたしは
あたしのタカラモノの
色を変える
つもり
ないもん。